222df7ca.jpg  フン族は、ヴォルガ川東方に出現した遊牧民集団である。
 370年ころにヨーロッパへ移住して大帝国を築いた。

 リスト(Liszt Franz 1811-86 ハンガリー)は、1855年に同棲していたヴィトゲンシュタイン夫人から、この異教徒フン族とキリスト教徒との451年の戦い、つまり“フン族の戦い”を描いたW.カウルバハの絵を贈られた。
 その絵に触発されたリストは、交響詩「フン族の戦い(Hunnenschlacht)」S.105(1857)を作曲した。

 でも、なぜ急に私は「フン族の戦い」を思い出してしまったのだろう(いや、451年当時の思い出ではなく、もちろん楽曲)。
 どうして突然、「フン族の戦い」を聴かねばならない気持ちに駆り立てられたのだろう。

 あっそうか……
 アイゼンシュタイン家の戦いのせいだ。

 どちらが異教徒フン族に該当するのかはまったくわからないけど……。2人の怒れる帝王はお互いにフン!と、し合っていたわけだろう。

 曲は力強く緊張感があるものだが、親しみやすい。
 途中に何度か挿入的に現われるオルガンのコラール風旋律がキリスト教的雰囲気をみごとにかもし出している。そして、最後はオルガンとオーケストラが絡み合って、キリスト教徒の勝利の喜びを高らかに叫ぶ。

 CDはメータ指揮ロス・アンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団による演奏のものを。
 1971録音。デッカ。
 リストの交響詩集で、交響詩「祭典の響き」のときにも紹介したディスクだ。

3e0f5cb2.jpg  アイゼンさんもメータさんのようだったら、ハーモニーを1つにまとめ上げられたかもしれないですね。アイゼンさんがメータさんのようにって、あり得ない話ですけど……

 そうそう、彼の株の話。

 「もう株はやめましたか?」
 「はい!前よりは」

 やれやれ……

 それよりも私は引っ越しの準備をしなくては……
 昨日はアンプとCDプレーヤーを梱包しただけで飽きちゃった……