今夜は職場の「大送別会」である。
 挨拶をしなくてはならない。
 これは毎年の掟なのだ。

 こう見えても(見たことない人が大半だけど)私は人前で話すのが苦手である。どうしたら笑ってもらえるだろうかと考えているわけではない。注目されるのが嫌なのだ。いや、本当は注目されてなんていないことはわかっている。

 去年自分が単なる出席者の1人として転出者1人1人の挨拶を聞いている時も、私は「ビールぬるくなるなぁ」というようなことしか考えていなかったから。

 つーことは、単に大勢の人と違うことをするのが苦手だということだろう。
 挨拶するのは数人だけであり、少数派なのだから。

 さて、挨拶を考えねば……

30e76591.jpg  それはそうと、もし私が今回異動しなければ、今年はイギリスに出張しなければならないところだった。「それは惜しいことをしましたね」と慰めようとしてくれたあなたは、私のことなんかちっともわかってないのね……

 私は海外旅行も大の苦手なのだ。
 さんまのかば焼きでもないのに、長時間缶詰になる(飛行機に)。
 やっと着いても、誰も日本語で会話どころか挨拶も交していない。このストレスだらけの環境。
 突然とろろ汁が食べたくなっても、それを実現することは不可能。この融通がきかない食生活。

 こういう状況は、私にとっては苦痛以外の何物でもない。
 そんなんなら、おばさんしかいないけど、ロンドンなる名のへんてこな店で飲んだ方がましだ(って、行ったことはない。いや、もうないだろう。子どものころコマーシャルをよく観たキャバレー“ロンドン”……)。
 だから、イギリスに行かなくてよくなって心の底からほっとしている。
 後任の方、がんばってください。

 あなたのために、イギリスの曲を!

 エルガー(Edward Elgar 1857-1934 イギリス)の序曲「コケイン-ロンドンの下町(Cockaigne - In London town)」Op.40(1901)。

 コケインというのはロンドンの古い呼び名で、この作品は首都ロンドンを賛美したものである。

 エルガーも大音響に喜びを感じる作曲家であったが、この曲もたとえばショルティなんかだとガンガン鳴らして演奏している。

 今回はバルビローリ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏。
ead225bc.jpg  もちろんオーケストラの音が爆発するところはきちんと興奮モードになるが、ショルティに比べると実に“音楽的”。
 ショルティが悪いというのではなく、同じ曲でも全然違って聴こえるのが不思議。
 私はこの演奏、とても好きである。
 1962録音。EMI。先日紹介したデュ・プレの独奏によるチェロ・コンチェルトと一緒に収められている。

  引っ越し荷物-ほとんどが本とCDなんだけど-の箱詰めもほぼ完了。
 危ない危ない、靴持ってくの忘れるところだった。
 冬の裸足は寒いからな……ってアベベか!? ← 古すぎる……

 そうそう、別なところでも載せたけど、昨日時点での“怒帝王(いかりていおう)”。
 こんな風にお部屋の中で咲いてます。