291ea6ee.jpg  さて、本日新任地へと赴任する。

 この場を借りて、札幌でお世話になった方々、ならびに無理にお世話させられた方々にあらためてお礼申し上げたい。

 すでにご案内したとおり、新しい住まいにBフレッツが開通するのが11日となるので、それまでの間は、苦渋の思いではあるが数行の記事の投稿(携帯から)、あるいは死ぬよりつらいが休載とせざるを得ない。
 しかし、その場合は画面の右サイドバーでご覧いただけるツイッターでつぶやきまくってやろうと考えているので、どうかツイッターの方もちょいとばかり気にかけていただければ幸いなるかな、である。

 今日は昼過ぎのJRで移動し、16時前には現地に着く。
 幸い、天気が良さそうなので移動は順調にいくと思う。それだけでもうれしい。

 一度ホテルにチェックインしたあと支社へ出向くが、それは今度住むマンションの鍵を受け取るためである。引っ越しの荷受は明日の朝からだ。

 で、それで鍵を受け取ったら、「じゃ、そういうことで」と終わらせようと思っていたのに、支社の課長が電話で「夜は打ち合わせをしましょう。奥さまもご一緒でいいです」と奇襲をかけてきた。
 打ち合わせって、つまりは飲食を伴う談笑の一席のことだ。

 なんで妻を同席させなくてはならないのだ?
 恥ずかしいだろうが!

 それに職場の話になったら、私のさまざまな個人情報が漏れてしまうかもしれないではないか!
 飲んでいつもバカなことを言ったり、店員にウケ狙いの言動を発したりしていることも見られてしまうではないか!
 そのときだけ取り繕った態度を取ったとしても、絶対に「おなかでも痛いんですか?そんなに静かで」と指摘されるに違いない。

 「頼むから私1人にしてくれ」と課長に頼んだ。
 問題は妻の食事をどうするかだが、一応「インディアン・カレーという芸術的な美味さを誇るカレーショップがあるそうだ。あちこちに」と言っておいた。

 さて、本日の出勤ではマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「大地の歌(Das Lied von der Erde)」(1908-09)を聴く所存であります。
 いよいよ告別なわけだから。

 ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏。独唱はベーカー(Ms)とキング(T)。

 非常にオケを鳴らす演奏。私も若い時だったらこの演奏に飛びつき、心高ぶらせただろう。
 それぐらい鳴り響く。しかも、どことなく元気なのだ。歌手も大きな口を開けている姿がわかるかのように、高らかに歌う。健康的なマーラーだ。

 しかし、私自身が“枯山水”化した今、この“診断結果異常なし”のような「大地の歌」にはちょっと違和感を覚える。
 まっ、好き好きってことなんだけど……

 フィリップス。録音年はよくわからない。

 課の人たちから、送別の品として新しいウォークマンをプレゼントしてもらった。
 それでいじけたのか、今まで使っていたウォークマンが突然ダウンするようになった。
 不思議な話である。