20数年ぶりに再び耳にすることができた!
スボボダ(Tomas Svoboda 1939- チェコ→アメリカ)の「シーズンへの序曲(Overture of the Season)」Op.89(1978)である。
この作品については、なんとかもう一度聴くことができないものかと嘆き悲しむ文を載せたことがあった。
一度だけコンサートで耳にし、その後は2人の子どもが生まれ、人間ドックで引っかかり、転勤し、またまたドックで引っかかり血圧の薬を飲むようになり、スピード違反で捕まり、父が死に、CDプレーヤーが壊れたので買い直し、アナログ放送が終了した。それぐらいの長い月日が経った。
それがなんと、タワレコのオンライン・ショップで発見することができた。先月のことだ。
入荷待ちで待つこと約40日。
今週の頭に届いた。
素直に言おう。
ウレピ~っ!
前の記事と重複するが、私がこの曲を知ったのは1989年9月の札響定期演奏会。そのときの指揮は“のだめカンタービレ”で実名が出てくるデプリーストだった。
「シーズンへの序曲」のシーズンとはオーケストラ演奏会のシーズンのことで、1978年にオレゴン交響楽団83季開幕のために委嘱を受け作曲された。
このときの演奏会プログラムには、作曲家としては極めて異例のことだが、写真入りでスボボダのプロフィールが載っている。 それ転写したが、本文をあらためて転記しておく。
1939年チェコ人の両親のもとにパリで生まれる。第2次大戦中はボストンで過ごし、3才からピアノを始める。戦後、両親と共にチェコに帰り、1954年プラハ音楽院に入学して早くから作曲の才を発揮、最初の作品は9才の時で、交響曲第1番がプラハ交響楽団で初演されセンセーションをまき起こしたのは、16才のときであった。1964年両親と一緒にアメリカへ移住、数多くの作品を書き、中でも1985年、コープランド85才の記念曲をアメリカ著作権協会から委嘱される名誉を受けている。現在、ポートランド市のオレゴン州立大学で作曲を教え、米国のメジャーオーケストラの作曲委嘱が2年先まで約束されるなど多忙な活躍をしている。
もう20年以上前の話で、その後のことはわからないが、CDが出ているということは精力的に活躍しているということだろう(Wikipediaでは引っかからない)。
「シーズンへの序曲」は祝祭的な華々しい派手で堂々とした作品ではない。
楽しみをうきうきわくわくしながら迎える。そういう感じの音楽で、冒頭から引き込まれてしまう魔法のような曲だ。
CDはデプリースト指揮オレゴン交響楽団。
2000録音。Albany。
そして、このCDにはセンセーションを巻き起こしたという交響曲第1番も収められているが、その音楽鑑賞文についてはまた後日。
それにしても、長生きはするもんじゃい……
再会の歓びが大きすぎて、今日はもはやバカなことを書けない気分。
私の今年のガーデニング・シーズンもすばらしいものになりますように……
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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やっぱ20年って長いですよね(笑)。でも、ついこないだのことのようにも思えるのが、歳をとった証拠でしょうか?
20年ですもんねぇ……