日々キンカンを食する習慣のことを金柑日食と言うのかどうかは知らないが(たぶん言わんだろうな。そもそもそういう概念自体ないだろうな)、昨日の金環日食は皆さんご覧になられましたでしょうか?

 どこのTV局も金環日食フィーバーで、昨日起きた死亡交通事故などはあまり重大な扱われ方はされず、なんだか気の毒な感じがした。

 北海道はもともと金環食は見られないということだったが、私が住んでいるこの地は朝から空は厚い雲で覆われお天道様は顔を出していない状態。
 ということで、日食代わりに目玉焼きを焼いてじっくり観察してやろうかと思ったが、かえってさびしい気持ちになりそうなのでやっぱりやめ、ピーマンとウィンナー・ソーセージの炒め物、味付けのり、卵入り味噌汁を食した。

 日食のせいでふだんとは違うことが起こったのだろうか?通勤途中、駅前でマイクを持った恰幅の良い人が近寄ってきて(その後ろにはテレビカメラもあって)、「アタシ大阪から来たんですけど、北海道の人って……」と、私にインタビューしてきたので、「えっ、今朝剃ってきたばかりなんですけどぉぅ」とトンチンカンなこと言おうかとも思ったが、こういうのには関わりあいたくないので「急いでいるんで、すいません」と取材拒否をした。急いではいなかったけど。とにかく、私はそっと生きていきたいのだ。TVになんて出たくない。私の美貌が放送され、ファンになりたいという人が殺到したら、ふつうの男の子でいられなくなる。

f177682a.jpg  そのとき私は、ミヨー(Darius Milhaud 1892-1974 フランス)のピアノ協奏曲第1番Op.127(1933)を聴きながら歩いていたのだが、いやぁ危ない危ない。にやけたり、ピアニストのごとく腕を動かしてなくてよかった。だって、この曲、すっごく心弾むのだ。一応、外にいるときは分別ある紳士の振る舞いを保つようにしているのだが、今回はまさにそれに救われた。カメラ・クルーなど多くの人たちに妙(ミヨーと引っかけてます。一応)な人と思われるところだった。

 私の持っているこの曲のCDは、先日紹介したジョリヴェのピアノ協奏曲と一緒に収められているものだ。ジャケットが金環食のデザインとなっている(どう考えても“妖星ゴラス”の写真ではないだろう)。
 そんなことで、これを聴きたくなったわけだが、この曲、本当に心弾む。特に第1楽章はどこかで耳にしたことがあるようなメロディーがとても印象的で、もっと長く続いてくれよ、と聴くたびに残念に思ってしまう。
 3楽章構成で、全曲でも14分ほどなのでしょうがないんだけど……

 アントルモンのピアノ、作曲者の指揮によるパリ音楽院管弦楽団の演奏。
 1966録音。ソニークラシカル。

 ところで、昨日は昼近くになって晴れてきた。朝はあんなにどんよりしてたのに……
 意地悪な雲だ。プンプン!

 プンプンと言えば、よく事情はわからないが、怒ったメールが舞い込んできた。

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 事情はよく知らんが、無料であろうと何であろうと、わざわざ怒ってる文を読みに行くわけがない。
 それにしても、代理決済ってなんなんだ?