この一週間、本格的な夏といった日が続いている。
庭の“凛”というバラも、クソ暑いのにも関わらず、凛としている。たいしたものだ。
私は去年から“ステテコ”を着用するようになった。
それは親愛なるべリンスキー侯からのアドバイスによるものだった。
ステテコを履くと汗を吸収してくれる。だからズボンが太ももにべたつかない。ズボンの傷みも軽減される。
そのようにべリンスキー侯はステテコの効能を、まるでステテコ会社の回し者のように、板わさを頬張りながら私に説いた。ときどきワサビにツーンとさせられたのだろう、鼻をまるでワサビがツーンとしたときのように動かしながら(表現はイメージです)。
で、実際私はそれに共感し着用するようになったのだが、この件に関してはべリンスキー侯はうそは言っていなかった。快適である。
ステテコといってもバカボンのパパが履いているようなものではない。もっとモダンかつコンテンポラリーなものだ。
これだったらおしゃれなフランス人だって履きたがるに違いないようなメッシュ・タイプのものなのだ。
さりげなく透けて見える私の美しい太もも。
もし許されるならば、ステテコ姿のままで外出したいくらいだ。法律がそれを許してくれていないのが残念である。
ステテコとショスタコって似てる。言葉の響きが。
ぼーっとしているときには言い間違えそうになる。
最後のコしか一致していないこと、ほかには双方にスが含まれているに過ぎないことを考えると、これは驚くべきことだ。
そしてまた、依然書いたように、べリンスキー侯はステテコも好きだが、自称・ショスタコ好きでもあるのだ。
「ステテコ履いて、ショスタコ聴こう!ステタコ・フェア、好評開催中!」
いや、ちょっと書いてみただけだ。
ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-1975 ソヴィエト)の交響曲第10番ホ短調Op.93(1953)。
前に書いたように、この曲が発表されたときソヴィエトでは活発な論議がなされた。この交響曲は受け入れるべきものであるかと(現在ではこの10番、ショスタコの15曲の交響曲の中でも最高傑作の部類に入るとされているが)。
そんな話題になった作品なので、ソヴィエト国外の各国においても“初演争い”が起こった。日本では東京交響楽団とNHK交響楽団との間で、どちらが日本初演をするかでつばぜり合いがあったそうだ。
結局は1954年11月11日に上田仁の指揮によって東京交響楽団が日本初演した。
今日はこの曲をインバル指揮ウィーン交響楽団で。
もう繰り返すの書くのも読むのもうんざりだろうが、インバルの演奏は決して爆発しない。実に精緻で科学的な感じである。
すばらしい演奏だ。爆発しないと言っても鳴るところは鳴る。インバルは感情的にならないということ。煮え切らないんじゃない。冷静に音楽を作り上げているのだ。
この整然さは、また魅力がある。
1990録音。DENON。
にしても、インバルのショスタコ・シリーズはずいぶんとご丁寧にインデックスがつけられている。
考えてみれば、私はインデックス機能を利用したことってないな……
それと、なんで他のインバルのショスタコと違って、この10番はこんなジャケット・デザインなんだろう?
さらに言えば、せっかく夏らしい日が続いているとほめたにもかかわらず、今日はなぜ雨なんだろう?
新館入口(2014.6.22~)
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