b6aa1f61.jpg  面白いスパムメールが来ると、私はその文章をいったんメモ帳に保管する。

 「保管する」と書いたからには、紙を束ねて冊子状になったいわゆる“メモ帳”に書き写すわけではないことに気づいていただけただろうか?

 そう、Windowsに標準装備されている“メモ帳”、つまりNotePadにコピペするのである。コピペって知らない?俗語です。コピー&ペースト、複写と貼り付けのこと。

 直接ブログ記事の入力画面にコピペすることもできるが、書体や色などの余計な情報が含まれているのでペーストした後に修正しなければならないことがある。しかし“メモ帳”はそういった複雑な情報を切り捨て、純粋にテキストだけを保管してくれるので二度手間のようだが楽ちんなのだ。
 にしても、まるでスパムメールを収集しているようで、なんか変な私。

 その“メモ帳”、ウィンドウズの種類によってはエラーが出ることがある。

 「メモリ不足のためこの操作を実行できません。Windowsアプリケーションをいくつか終了して空きメモリ領域をふやしてから再実行してください」

 他にアプリケーションを使っていなくてもこう表示されることがある。

 “YAHOO!知恵袋”にも紹介されているが、このようなメッセージが出てもファイルはちゃんと保管されているので心配することはない。これはウィンドウズのバグである。

 80f0494c.jpg“YAHOO!知恵袋”だが、これを読んでいるとなかにはすっごく意地悪な書き方の答えを寄せている人もいる。質問者を無知扱いし小馬鹿にしているような書き方。こういうのって他人事ながら質問者が気の毒になる。そういう人は知恵があっても徳はないと言える。

 ところでペーストという言葉、レバー・ペーストのペーストと同じ綴り、pasteである。ここで敢えてこのようなことを書くのは、私がレバー・ペーストを苦手としているからである。そこのところご承知おきいただきたい。

 ペーストで思い出したが、皆さんはカレーを作るときにタマネギをペースト状になるまで炒めるタイプだろうか?

 私は炒めるタイプである。
 タマネギの姿がはっきりと残っている昭和40年代の大衆食堂風カレーもときどき欲してしまうが、基本は姿を消してもらう派である。

 しかし、タマネギをぐちゃぐちゃになるまで炒めるのは時間がかかるし、そもそも手首に悪い。そこで、別段すごいアイデアではないが、切ったタマネギをレンジにかけしんなりさせる。いや、しんなりよりももう少しとどめを刺すくらいにレンジにかける。
 そのあと炒めると、非常に時間の短縮になる。
 昨日私はカレーを作ったが、このように調理した。こう書いているにもかかわらずそうしないとなると、私はウソつきになってしまうし。

 そういえば、レンジにかけることを、この電子音社会になった今でも「チンする」と言う人がいるが、犬じゃあるまいし、チンするな。さすがに「エレックさんする」という人は絶滅したようで幸いである。

 ペースト話で盛り上がったところで(皆さんも盛り上がったと推定される)、交響幻想曲「テンペスト(The tempest)」Op.18。チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)がスターソフの勧めで1873年に書いた管弦楽曲である。
 タマネギとかレバーのペーストとは一切関係なく、シェイクスピアの戯曲「テンペスト」による。

 シェイクスピアはチャイコフスキーが敬愛した作家の1人で、この「テンペスト」の前には幻想序曲「ロメオとジュリエット」(Op.番号なし。1869)を、また1888年には幻想序曲「ハムレット」Op.67を作曲している。

f29ffc5f.jpg 「テンペスト」は3つの部分から成る作品で、初演は好評を博した。
 チャイコフスキー自身も作曲当初は成功作として自負していたが、後年は平板で長ったらしく幻滅していたと言われる。なお、メック夫人は「テンペスト」を聴いて感激し、それがのちにチャイコフスキーを援助するきっかけになったという。

 私もこれより先に書かれた「ロメオとジュリエット」の方が優れた作品だと感じている(ただし「ロメオとジュリエット」は改訂が重ねられて第3稿まであり、第3稿の作曲年は1886年)。
 
 アバド指揮シカゴ交響楽団による演奏を。
 1984録音。ソニー・クラシカル。

 ちなみに、「ハムレット」で私が(たまにだけど)聴いているのは、リーパー指揮ポーランド国立カトヴィツェ交響楽団の演奏によるナクソス盤。1991録音。
 
95c88cdb.jpg  ところで「テンペスト」という音楽作品では、別な曲を思い浮かべる人の方が多いだろう。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト(Tempest)」(1802)である。こちらの方は通称。
 弟子のシンドラー(こやつが、ベートーヴェンのウソだらけの美化した伝記を残した)がこれと第23番のピアノ・ソナタの解釈についてベートーヴェンに尋ねたところ、「シェイクスピアのテンペストを読め」と言われたんだそうで、そこからこの通称がつけられた。
 
 絶対ウソだな、この話も。

 私は今、ベートーヴェンの「テンペスト」のCDは1種類しか持っていない。
 ハイドシェックの演奏によるものだ。
 この演奏が良いかどうかはわからない(録音はあまり良くない)。ただ、ハイドシェックが札響と共演したのを聴いたことがあって、なんとなく親近感を覚えるピアニストである。

 北海道ローカルだと思うが、ハウスのカレーのCMで「トマトとながいものカレー」っているのが紹介されている。
 ながいも、とろっとろになってしまわないのだろうか?

 今年購入したバラの1つ、“エリドゥ・バビロン”が咲いた。
 とてもかわいい!