1eb079b6.jpg  過去2回ほどこのブログで取り上げた村上春樹の「サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3」(マガジンハウス)。そのなかの「すまないな、ルートヴィッヒ」では、弦楽四重奏の話からマージャンで適切な4人を揃えるのはけっこうむずかしい、という話へとなり、最後はこう終わる。

 弦楽四重奏団を結成するときも、ひょっとしてそれと同じような問題が起こっているのではあるまいか。ベートーヴェンのあのどこまでも内省的な作品130を聞きながら、ふと麻雀に思いを馳せてしまいました。すまないな、ルートヴィッヒ。

 ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)の弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130。
 6つの楽章から成り、第1~5楽章は1825年に、第6楽章は1826年作曲された。
 というのも、当初終楽章で作曲された作品が差し替えられたため、このようなズレが起こった。

 最初に終楽章として書かれた曲は、のちに独立して「大フーガ(Grosse Fuge)」変ロ長調Op.133(1825-26)として出版された曲。弦楽四重奏曲の終楽章の方には、現在のプレストの楽章充てられた。

48ffa27c.jpg  ベートーヴェンは交響曲と同様、弦楽四重奏曲の分野においても個性的であり、このジャンルの新境地を開いた。

 第13番のカルテットは6楽章構成という自由な形式をとっている。当初の終楽章を差し替えたのは、その「大フーガ」があまりにも長大なためで、出版社からの要求による。

 にしても、疲れていようと、腰が痛くなっても、そろそろやめようぜとは途中で言えないのは、麻雀も四重奏も同じ。
 あっ、麻雀と一緒にしちゃって、すまないな、ルートヴィヒ(私のは“ッ”がありません)。

 CDはアルバン・ベルク四重奏団によるものを。
 1982録音。EMI。
 この全集盤はどの曲も高い水準の演奏。 今日から私は2泊3日の日程で、視察研修に行ってまいります。

 貸切バス1台での団体旅行です。
 初日(つまり今日)の宿泊先はけっこう自然が豊かなところです。いわゆる田舎です。
 ですからインターネット環境が整っているかどうか疑問です。
 明日の朝、ブログが投稿されていなかったら、インターネット環境が整っていなかった、あるいは状況的にネットをやれなかったと思ってください。