ニュースのスポーツ・コーナーでフィギュアが取り上げられていて、鈴木明子が氷上で舞っていたが、そのとき流れていた曲はシルク・ドゥ・ソレイユの「O(オー)」の音楽だった。
このCD、全然聴かなくなって久しく、オークションで売っちゃおうかなと思っていたのに、急に手放すのが惜しくなってきた。こういう曲はほとんど聴かないクラシック一筋の私だが、ちょっとしたきっかけで耳にし、なんだかH.ヴァイスっぽいところがあって面白いと思ってCDを購入したのだった。
そんなことを思いながら、TVに映っている氷上を見ていると、スケートの軌跡からスピログラフを思い出してしまった。
スピログラフってご存知?
ペン先を入れる穴がたくさん開いた2つの歯車を組み合わせて、穴にペンを入れて歯車をグルグル回転させて円を描いていくとレース編みのような図が描けるやつだ。4色ボールペンを使って赤、青、緑と色を変えながら描くと、まあなんてきれいなこと!
子どものころ、お祭りの夜店でこれを売っていて欲しいなぁと思ったものだ。結局買えなかったけど。
初めて自分のパソコンを持ったとき、PC雑誌にスピログラフを描くプログラムが載っていて、一生懸命打ち込んでランさせた。うーん、楽しかった。でもすぐ飽きた。
スピログラフの“定規”はいまや百均でも売っているらしい。夜店で高いのを買わなくてよかった……って、いつの頃と比べてんだ、まったく。
でもね、あのころダイソーとかキャンドゥなんてなかったの。 このペンデレツキ(Krzysztof Penderecki 1933- ポーランド)のCDジャケットの絵もスピログラムみたいだ。
そう、先日「古い形式による3つの小品」を取り上げたときに紹介したCDだ。
ここには他に、「シンフォニエッタ第1番」「同第2番」「間奏曲」「セレナーデ」「カプリッチョ第1番」が収められている。
1963年に書かれた「古い形式による3つの小品」から1997年作曲の「セレナーデ」まで、およそ30年の時の経過、作風の変化が楽しめるってわけだ。もっとも1963年の時点でも、ペンデレツキは新ロマン主義(ネオ・ロマンティシズム)へと傾いていたのだが。
そういう意味からすれば、スピログラフの“定規”が百均で買えるようになったほどの劇的変化ではないか……
これら収録曲のなかでは、オーボエと11弦楽器のための「カプリッチョ第1番」(1964)が過激。
前の年の作である「古い形式による3つの小品」で私の心を癒してくれたのに、まったく気が抜けない。
とはいえ、全身に赤いブツブツが出てくるようなたぐいの音楽ではなく、前衛ながらも耳に優しい(優しさの受け取り度合いには個人差があります)。
録音も優秀。
ヴィト指揮ワルシャワ・フィルハーモニック室内管弦楽団による演奏。
2008録音。ナクソス。
ネオで思い出したが、このあいだ久々にボンカレーを食べた。“ボンカレー・ネオ”って名前になっていた。
「ふん、ボンカレーなんて」と思ったが、値段が200円以上と、どうやら安売り商材とは違うようだ。私のイメージとしては、ボンカレーやククレカレーは安かろう不味かろうというものがあった(それ以上に釈迦の乳母の名前がついたカレーなど典型的な安売り商品だ)。
そこで買ってみた。
そして食べてみた。
う、うまい!
ボンカレーってこんなに進化していたのか?
さすがレトルトカレーの先駆者だけある。
しかも、箱を開けてレンジに2分かけるだけで出来上がる。
台所の棚から鍋を出して、お湯を沸かして、しばらく温めて、やけどという危険と向き合いながら熱いお湯から袋を取り出すという手間が一切ないのだ。
さすがネオと名乗るだけはあった。
年月をかけペンデレツキはネオったし、スピログラフの定規は安くなり、ボンカレーは進化し続けているのである。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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なるほど、描きすぎると真っ黒になるとは想像していませんでした。結局買わずじまいでこの歳にまでなってしまいました。