11月19日付の北海道新聞夕刊に、札響第554回定期演奏会の評が載っていた。1週間も経ってしまってから取り上げることについて、わずかに申し訳なさと恥ずかしさがある私だ。テュラテュラテュラテュラテュラテュララ~……。
書いているのは中村隆夫。肩書は指揮者になっている。
確か以前は道教育大の先生だったと思うが、もう退官したってことなんだろうか?今さらながらそんなことに気づくとともに、時は流れているのねと、自分の首周りの老人性イボをなでながら思う。
さて、「秀演だが心に迫らず…」と大書きしてある。
エルガーの交響曲第1番については、演奏は良いのに「私には音がむなしく耳元を通りすぎるのみである」「ただし第2楽章はよかった」と書いてある。
これって、演奏のことではなくエルガーの曲自体のことを言ってるのだろうか?
う~ん、よくわからないな。
中村氏が聴いたのは9日(A日程)の演奏。
私は10日の公演(B日程)を聴いたわけだが、書いたように私も熱狂的な興奮はしなかった。中村氏が書いているのは私と同じような感覚なんだろうか?私にはむなしいとまでは思わなかったが…… ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番の方も、厳しく書いている。
ここで私も同感だったのは、「テンポがしばしば前のめりになり」ってところ。ただし、私が思ったのは第1楽章で1カ所だけだったけど。
9日と10日の演奏にどのくらい違いがあったのかはわからないが、なんとなく10日の方が良かったのかなと、この評を読んで思った。
さて、気分転換にベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)のピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」(1809)をあらためて聴いてみよう(←独り言と思ってください。だいいち、気分転換にならないんじゃ……)。
本日はエマールの独奏、アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団による演奏。
つまり、近代オーケストラでガンガンやるのとは正反対のスタンスのものである。
「皇帝」という名前はベートーヴェン自身がつけたものではない。
規模や内容からそのように呼ばれるようになったとも言われるが、確かにこの曲は壮麗壮大で、ともすれば退屈になっちゃうこともあるが、とにかくそれ以前のピアノ・コンチェルトとは格が違うという感じがある。
が、このCDは違う。いつもの「皇帝」を期待して聴くと、「あれ?皇帝様はお風邪でも?」という演奏なのだ。しかし、何度か聴くとハッタリのないこの演奏がけっこう心地よくなってくる。「皇帝」という権威など関係ないもんね、って感じのものだ。
骨ばってなくて、私は案外と好き。
2002年、ライヴ録音。テルデック。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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けっこう前になりますが、私は谷口静司氏の文が大嫌いでした。