729fa802.jpg  いよいよ本当のクリスマス・イヴである、今日は。←秘技:倒置法。

 そして、いま私は自宅に滞在しているが、青空である、今日の当地方は。

 クリスマス・イヴのイヴっていうのは、前夜祭っていう意味なんだそうだ。eveningが語源らしい。
 うすうす感じてはいたが、知らんかったぁ~。

 ていうことは、12月30日はオオミソカ・イヴだし、2月17日はバースディ・イヴってことになる(つまり言うまでもなく私のだ。肝に銘じておくように)。
 おや?じゃあ12月31日はガンタン・イヴだな。みんな疑いもなくオオミソカって言ってるけど(そして、それは正しい)。

 前にも書いたことがあるはずだが、AV(Audio Visualじゃない方)の初期のころに人気があった女優にイヴちゃんって人がいた。

 レンタル・ショップでイヴちゃんのビデオを借りようとしたら、カウンターにいたおばさんが(そこは老夫婦2人でやっている個人店だった)「この人すっごく人気あるんですよ。お兄さんもファンなんですか」と私に話しかけた。

 頼むから、こういうときに余計なことを話しかけないで欲しかった。
 変に私に気を遣わなくていいから、事務的に処理してほしかった。
 それに“お兄さん”はないだろ?

 その後、友人が同じビデオの流出版を貸してくれた。
 編集前のモザイクがかかっていないやつだ。

 それを見て、やるべきことをしていないことが判明した。
 信じていたのに……
 つまんないの……

 さて、リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov 1844-1908 ロシア)の組曲「クリスマス・イヴ(Christmas eve)」(1903)。

 この曲は前にも取り上げているが、あまり有名ではないものの私にとってはリムスキー=コルサコフの作品中ではかなり好きな曲である。
 華やかでワクワクして、ほんのりと温かな気持ちになる。

 原曲は彼の歌劇「クリスマス・イヴ」(1895初演)で、それを組曲に編曲したもの。  
 オペラの台本のもとになっているのはゴーゴリの「ディカーニカ近郊夜話」のなかの同名の話。
 同じ話を使ってチャイコフスキーも「チェレヴィチキ」というオペラを残している。

 この曲を初めて聴いたのは、FMで放送されたアンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるもの。それをエア・チェックしてずいぶんと聴いたものだ。
 その演奏のCDを今年になって手にすることができた(「シェエラザード」や「ロシアの復活祭」でも取り上げたディスク)。

 まだとても若い、おそらくは多感なころにずいぶんと聴いただけあって、この演奏を聴くといろんなことが思い出される。それは具体的な光景ではなく、漠然としたあのころの“雰囲気”のよみがえりだ。
 他の演奏でこの曲を聴いてもそんなことはないのに、不思議なものである。

 1958年の録音(デッカ)だが、あまり古さを感じさせない音。
 録音から50年以上経つが、考えてみれば私がこれを最初に聞いたときは録音から20年経っていなかったってことになる。

 やれやれ、細胞も老化するわけだ。
 でもって、将来、私に年金はあたるのだろうか?