a6541f63.jpg  悪天候のなかの運転や買った駅弁が予想以上に魚ぽかった。あるいはハイドンの交響曲第44番のニックネームが「悲しみ」である。さらには、神社と寺院を同じ皿に盛りつけたような名前の見しらぬ女性から、

 from神宮寺 京子

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神宮 寺.京子と申します!神宮.寺明日香の行方を知りませんか?


という意味不明のメールが届き、私としては「知りません」と答えるしかないものの、どうも明るい気 分にな.れない。そういった悲しい雰囲気が私の周囲に浮遊していたわけだが、明るい話題もあった。

 バラの“ラ・パリジェンヌ”はセンセイから「ご臨終です」という宣言を受けてしまったが(センセイとは66af1ad3.jpg私のことだ)、一緒に買った“夢紫”は、一時はハダニによって汚されたものの、室内で薬を散布するという私の決死作戦の結果、花を咲かせるに至ったのである。
 ♪薔ぁ薇が咲いた、バ~ラが咲いた、むらさきバラぁがぁ~、って気分だ。

 まだ株がしっかり強くなっていないので花にも元気はないが、なんと美しいことか!私の指が……

 現実問題として、紫色の夢なんてみたくはないが、夢紫ってちょいと京都のお菓子にも使えそうな幻想的な名前だ。

 アメリカのセミ・クラシック作曲家、アンダーソン(Leroy Anderson 1908-75)の「忘れられし夢(Forgotten Dreams)」(1954)。

 アンダーソンの曲はとにかく楽しい。楽しいだけではなく、この曲のように心にしみるものもある。まぁ、言うならば演歌的世界だ。曲の長さも演歌や歌謡曲程度。とにかく良い意味で大衆の心をがっちりとつかむ。

65f4885a.jpg  私が主に聴いているのはスタイバーグ指揮ケルン放送交響楽団の演奏。
 1988録音。コロムビア。

 また、同じ1954年に作曲されたものに「春が来た(The First Day of Spring)」っていうのもある。
 はたして、私にとって今年First Dayと感じるのはいつになるのやら……
 こちらはフェネル/管弦楽団(無名の楽団だ)の演奏を聴いている。
 1964録音。マーキュリー。