21221e5f.jpg  「さあみんな!あたりまえたいそうのじかん だよ!あたりまえたいそうとは、あたりまえのことをたいそうにしたあたらしいたいそう だよ!」

 ご存知の方が大多数だと思われる、“あたりまえ体操”である。
 なぜこんなにウケたのか、私にはちっとも理解できないが、でもあの曲、シューベルトの交響曲第5番の第1楽章第1主題とちょっぴり似てなくもないと思う。
 いや、ほんとちょっぴりですけど……

 シューベルト(Franz Schubert 1797-1828 オーストリア)の交響曲第5番変ロ長調D.485(1816)。4楽章から成るが、コンパクトで愛らしい作品である。

 作曲に要した期間も1ヵ月ほど。
 ヴァイオリン奏者のハトヴィヒの家で開かれる素人の管弦楽の集まりで演奏するために書かれた。
 モーツァルトを思わせる交響曲だが、編成はモーツァルトの交響曲第40番の第1版と同じである。また中間の2つの楽章も、第40番の中間楽章と同じ調性と拍子が用いられており、シューベルトがモーツァルトへの接近を試みているかのようである。

 ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラによる演奏を。
 ピリオド演奏独特のざらつき感のある響きで好き嫌いは分かれるだろうが、なんとなく18世紀っぽいと言えば18世紀っぽい。
 私には、封を切ったばかりの江戸揚げのようなサクサク感を美味しくいただくような喜びがある。気を付けないと内頬を傷つけそうだけど……

 1990録音。フィリップス。

 “5”に関連して、最近届いたスパムメールを1つご紹介。

 こんにちはー★★ひろなです★
 ひろなの学校はもう修学旅行が5月にあったよ★
 京都、奈良、大阪へ行ったよ(^o^★ 


 4月になったばかりだぞ。
 ひろな、何年前の5月に修学旅行に行ったんだい?
 もしかして、もうけっこうなおばさんなのかい?

 そもそも、こんなことを教えてくる目的は何だ?