しばらくぶりに、また来ましたよ、このメール。
体裁はちょっと違うように思うが、書いてある内容は同じ。
◆現在、最高名誉会員に就任されている【最高名誉会員】瀬戸様のご婚約が決定した為、最高名誉会員の称号と就任を本当に必要としている方へ費用の負担なく無条件で譲渡したいと申請が御座いました。
※アドレス交換無料!直アドエリア上層部会議で厳選に審査した結果、お客様(2*******9)が最終審査を突破致し就任が決定致しましたので一切、料金不要でご案内が可能です。
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最高名誉会員とやらの瀬戸様のご婚約が決定した。だから地位と名誉を譲ってあげる。
その主旨は前回と一緒である(って、けっこうしつこく何度も来ている)。
にしても、瀬戸様はまだ挙式してなかったんだ。婚約状態のままなんだな。
そして、その名誉も地位を譲ってほしいと名乗り出た人はだぁ~れもいないってことか。
ちょっとかわいそうな感じがしてきたな、瀬戸様が。ホントにちょっとだけど。
直アドエリア上層部会議って、意外と笑えるな……
かわいそうと言えば、突然葉が萎れてしまったバラの“夢紫”。
なんとか救えないかと植物活力素ではロングセラーの“メネデール”を買って来て100倍希釈液を与えた。
ガーデニングをやっている人なら、枯れ木も花を咲かすかのような広告を打っているHB-101の方が効くんじゃないかと思われるかもしれない。が、あのHb-101ってやつ、なぜ広告のような効果が出るのか、読んでいても科学的な根拠がまったくわからない。成分にしても、なぜそれで効くのかが不明。しかも高価。
実は以前HB-101を使ってみたことがあるが、私が使った経験では何ら効果はなかった。
さて、もはや萎れ気味の葉は、かえって株を弱らせる恐れがあるのですっかり剪定した。
こうして棒のようになったバラの苗だが、部屋の中に置くのが悪いのかもしれないと、ベランダに出した。ついでにすっかり枯れ木状態になった“ラ・パリジェンヌ”にもメネデールを与え、同じくベランダに出した。
バラは寒さに強い木である。だから、日中は5℃以上になる今日この頃の気候は、彼女にとって悪くないはずだ。涼しくて喜んじゃうかもしれない。
メネデールの名のように芽と根が出ることを祈っているが、ラ・パリジェンヌの方は骨皮になった女性ミイラ状態からは回復しないと、私は確信している。 棒と言えば、安部公房の「棒」を読んだ。
実はこの短編(文庫判で8ページ)、高校のときに現国の教科書に載っていて、私には何が何だがちっともわからなかったものだ。
ストーリーは、買い物に来ていたデパートの屋上で子供2人と時間をつぶしていた男が、ちょっとした拍子で柵を越え地面に落下してしまう。落下したときには何の変哲もない1本の棒になっていた。まずは落下したことに非難の声が上がる(そりゃ危険だもの)。そこへ学者と学生風の男2人が現われ、その3人が棒になった男のこれまでの人生について推測し、どのような刑罰を与えるか検討する、というもの。
社会人になり、それなりの年数を重ねた今になってこれを読むと、少しは意味がわかる気がする。
でも、ネットで調べると、高校生らしい人たちが「この小説をどのように解釈すればいいのか教えてください。テストに出るのです」といくつも質問している。学生には社会に疲れた人間の微妙なニュアンスがわからないだろな。同じ変身ものでも、カフカとはまた違うし。
ネットの“教えてなんとか”などでは、親切な方々が学生の悲痛な質問にお答えしているが、中には「そうかなぁ」と思う内容のものもあって、みなさんくれぐれも気をつけるようにと、心配する次第である。ドゥー・ユー・アンダスタン?
アンダーソン(Leroy Anderson 1908-75 アメリカ)のピアノ協奏曲ハ長調(1953)。
アンダーソンと言えば、「タイプライター」や「ビューグラーズ・ホリデー(トランペット吹きの休日)」、「フィドル・ファドル」、「そり滑り」や「シンコペイテッド・クロック」といった小品が非常に有名な作曲家だ。彼の音楽を聴くと、小学校の運動会を思い出すという人もいる。
そのアンダーソンが書いた正統的(?)作品がこのピアノ協奏曲。3楽章から成り、全体の長さは20分ほど。アンダーソンとしては異例の長さだ。
アンダーソンらしい音楽だが、曲の開始からしばらくは「おや?」って感じ。最初はアンダーソン臭がやや希薄で、ちょいといつもとは違う趣向でやってみようかという感じ。が、すぐにいつものノリになる。やっぱり本来のキャラを隠せないのね。
いつものようなノリでの3楽章20分はちょいとキツイところもあるが、もっと広く親しまれる価値がある作品だと思う。
ビーゲルのピアノ、スラットキン指揮BBC・コンサート・オーケストラの演奏が入手しやすい。
2006録音。ナクソス。
「棒」はやっぱり難解な毒有り小説だと思う。けど、読後の奇妙な感覚が忘れがたい。
「R62号の発明/鉛の卵」(新潮文庫)に収められている。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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Limeさんの学校の現国の教科書にも「棒」が載っていたのですね!短いけどよくわからん、けど何か強烈なメッセージがあるとは思ったのですが、あんときゃ私、さっぱりわからかったです。カフカは浪人中に変身、城、審判を読みましたが、これまたよくわからなかったですが、自分が置かれている孤独感と焦燥感と重なって、いやよいやよと思いながらも共感してました。