1602e411.jpg  一昨日に引き続き、今日もSymphony No.4。

 本日はジンマン指揮によるマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第4番ト長調(1892,'99-1901/改訂1901-10)。

 この作品については、例えばここのように過去に何度も取り上げているので、うんだらかんだらと書かない。

 そこで脱線。
 またJR北海道が事故?というのではなく、話を脱線させる。
 語りたいことがあるのだ。読んでくれ。全然たいした話ではないが。

 先日、“笑笑”が帯広駅前近くに店をオープンさせた。
 全国共通の赤地に白抜きの文字の電飾看板。周りは黄色い電球で囲われ、それが回転するように点灯する。
 この看板ができただけで、ずいぶんと夜の駅前通りが華やかになった気がする。
 私は笑笑がけっこう好きである。白木屋よりも好きだ。まだ行ってないが、そのうちぜひ訪問し、ウィンナー揚げを食べてみたいと思っている。

 そしてまた、ほぼ同じタイミングで和民もオープンした。
 実は私、和民を利用したことがない。札幌でも、出張先でも。
 最近は企業的にあまりイメージが良くないようだが、そんなことを気にする必要はないとは思うものの、なんとなく嫌な感じなのでここには行ってみたくない。

 どうです?全然たいした話じゃなかったでしょ?

 十勝での店舗数が多い“鳥せい”。
 唐揚げと炭火焼が有名なチェーン店である。
 発祥の地は十勝清水町。ちなみに十勝清水町は“第九の町”である。

 札幌にいるときに何度か利用したことがあるが、こちらに来てからは一度も行ったことがなかった。
 が、先日仕事帰りに総勢5名で行ってみた。

 唐揚げと炭火焼を頼む。
 私としては断然唐揚げの方が美味しいと感じる。炭火焼の方がヘルシーなんだろうが、炭というか燻されたフレーバーが強すぎる。慰撫してくれるならウェルカムなのだが……
 他の豊富でないメニューから、串焼きを何種類か頼んでみる。

 つくね……
 これはいただけない代物だった。
 鶏専門店でしょ、ここ?
 なのに出て来たものは、見た目は小型の抹茶ういろうを串に刺したようなもの。
 食べてみると、案の定まったく肉々しくない。ほとんど肉が入ってない、“つなぎ”が主役になってしまった仕出し弁当の片隅に置かれているシューマイのような味だ。
 これなら同じチェーンでも、居酒屋の方がずっとましなつくねを出す。
 驚いたねぇ。

 本線に戻らなきゃ。

 ジンマンのこの4番の演奏、正直言って私の好きなタイプではない。
 遅めのテンポで進むが、じっくり聴かせるというよりも、弛緩した感じ。投げやりに進めている(よく言えば「気負いなく」ってことになるのか?)-もちろん綿密な計算の上でのアプローチだが-ようにさえ聴こえる。
 流れが滞りそうになる場面もあるが、これももちろんワザとだ。

 もともと大音響が鳴り渡る箇所の少ない作品だが、コンパクトにまとめた響きで、まさに“古典的”スタイルの曲作り。
 この曲は、“本当は怖いグリム童話”のように、実は悪魔チックなところがあるはず。ジンマンの演奏では、そこがあまりに軽視されているように思える。
 毒が無さすぎるのだ。
 きれいな演奏なのはこの4番でも同じなので、毒だの退廃だの皮肉だのが好みでない、善良な人柄の人向きか?

 メルヘンチックで夢のような世界といえばそうかもしれないが、瞳の輝きをすでに失った純情無垢とは言い難い最近の私には、この4番は肌に合わない。
 
 2006録音。RCA。

 で、髪洗ってんのかい?このお姉さん。

 あっ、ソプラノ独唱はオルゴナソヴァ。