facd9eb2.jpg  ブログをやっている人(専門用語ではブロガーというらしい)なら知っていることだろうが、自分のブログ記事がどういう検索キーワードによってアクセスしてもらえたかがわかるような仕組みになっている(もちろん、どこのどなたがアクセスしてきているかはわからない)。

 私の場合、これまでで最も多い検索キーワードは“超音波内視鏡検査”である。
 いろいろな検索キーワードで私のブログを訪問して下さってもらっているのだが、中にはワケのわからんのもある。“えっち 儀式”とか“売られた主婦”なんてのも最近あった。
 これでどの記事にヒットするのか興味深い(自分で検索してみればわかるのだが……)。にしても、キーワードを眺めていても、けっこう楽しめる。

 売られた主婦ではないが、橋下氏もバカなことを言ったものだ。政治のことには触れないのが私のスタンスだからあーだこーだ書かないけど、私は好きになれないな、あの人。

 私の方のブログでは、あのキーワードで“売られた花嫁”あたりがヒットするのだろう。“売られた”の部分で。

 スメタナ(Bedrich Smetana 1824-84 ボヘミア)の歌劇「売られた花嫁(Prodana nevesta/Die verkaufte Braut(独))」(1866初演/'70改訂)。
 3幕から成るオペラで、台本はサビーナ。物語の筋は、おそらく“売られた主婦”でヒットしたであろう昔の記事を参照願いたい(数行上の青文字をクリック)。

 スメタナはチェコの国民楽派の先駆者である(ボヘミアは現在のチェコの一部)。

 H.C.ショーンバーグの「大作曲家の生涯」(共同通信社)には、以下のように書かれている。

 「売られた花嫁」は欠点のない喜劇作品で、活気がみなぎり陽気で才気がほとばしっている。スメタナはポルカや、その他ボヘミアの舞踊音楽の伝統に依ったが、直接それらを利用することはせず、メロディーは全部創作した。このオペラは民族精神そのもので味付けされているため、メロディーが彼の創作であることを信じない人も多い。しかしスメタナは、民族舞曲を生の形のまま使わないで済ますことのできる自分の能力を誇りに感じており、「売られた花嫁」にはそうした民族舞曲の直接引用は全くない。

 今日はこのオペラの管弦楽抜粋を。
 すなわち、序曲と3つの舞曲である。

 3つの舞曲は「ポルカ」(第1幕)とフリアント(第2幕)、そして「道化師の踊り」(第3幕)。

 これらの曲はいつ聴いても心が躍る。
 伸びやかで明るくて楽しい。
 もちろん有名な曲だが、なぜもっともっと聴かれないのかと思う。もっとも、CDを探すのもけっこう大変だという事情がある。CDの主役に位置されることがないからだ。知らない人がけっこういるのはもったいこないことだと思う。

 ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で。
 スメタナの序曲集で、2枚組の1枚。もう1枚には「わが祖国」が収められているが、ドラティ指揮のこの演奏がまたいい(別な機会に取り上げる予定)。
 ぜひともあなたのCDラックに収めてほしい1枚。

 なお「ポルカ」の後半で合唱が入る。
 この録音を最初に聴いたのは、朝の通勤時にウォークマンで。
 合唱が入るなんて予想もしてなかったので(合唱入りを聴いたのは初めて)、その瞬間思わず「うぉっ!」と左後ろを振り返ってしまった。誰かが話しかけて来たと思ったのだ。それほどリアルなのだが、周りでそのときの私の姿を見た人は、何かに憑りつかれたと思ったかもな。

 1993録音。デッカ。