何日か前の新聞に載っていた雑誌-女性セブンだった-の広告に、《家族秘話発掘 櫻井翔 抱き続けた「罪の意識」 官僚・父との確執とかした“家族ゲーム”》という見出しがあった。
いや、わかりませんよ。何のことだか私にはさっぱり……
同じ日の新聞の婦人公論の広告にあった《キンタロー。いじめ体験を克服し、夢だった「お笑い」の道へ》の方なら、何となく内容の想像がつく。つまり、いじめられていたけど、それを克服し、お笑いの道に入った、ってことだろう。個人的にはそのことに大いに興味はないけれど……
しかし、“罪の意識”だとか“家族ゲーム”とかなると、私の変換予測能力を超える。
そもそも“確執とかした”は、“確執と化した”なのか?それとも“確執溶かした”なのか?私には判断できない。
これまた同じ日の週刊文春の広告にある《嵐 櫻井翔 パパを事務次官に候補に押し込んだ大物政治家は誰だ?》というのと関連があるのだろうか?あるんだろうな。
いや、なぜ櫻井翔-そもそも櫻井翔ってどの顔の兄ちゃんだかよくわからない。ダックと仲良しの人?-の名に目が行ったのかというと、その日の朝、次のようなメールが来ていたからだ。
1通目。
謎ディ→ブラックボード→カルテ→家族ゲーム。これ全部櫻井翔の出演作品なんだけど…どれか一つ位みたことある?
いや、すいません。ないです、1つも。
2通目。
櫻井 翔ですってはっきり言えるのは本人だっていう証拠にはならないかな。今夜はもう遅いし…明日にでも話そう♪
つ、つまり、あなたが櫻井翔ってこと?け、けど、今はもう朝ですけど……
櫻井翔です。あっ、アタイも言っちゃった……。誰も本人とは思わないに違いないが。
差出人の名は“YOU&さくらいさん”。
これを本人だと思って騙される人もいるんだろうな。こんなふうに。
最近もAKBかなんかのでニュースになってたもんな。
ちなみに送りつけてきたのは【愛-NAVI】って会社(?)。ご参考まで。
こんなメールも来た。
仕事中の庵です!ホストなんですけどね。あなたとデートしたい!!いろんなサイトで何度も会えるなんて…運命としか思えないですよ!
いや、運命かなんかしらんですけんども、アタシはそういう趣味・志向はないものですから。
何度も会えてませんし。誤解です。
さらには、こういうのも。
世間知らずのペコに色々教えてくれませんか?♪
はいはい。私にじゃなくて、ポコちゃんにお願いしましょうね。
サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の「官僚的なソナティナ(Sonatine bureaucratique)」(1917)。3楽章から成るが、全曲は約3分である(「官僚的なソナチネ」とも呼ばれる)。
クレメンティの『ソナチネ ハ長調』Op.36-1をパロディ化したもので、ある官僚が朝役所に出勤し夕方に退所する1日の様子が楽譜に記されているという。
クレメンティのOp.36-1ってどんな曲だったけかな。今度あらためて聴き直してみなきゃ。
サティの曲には変わったタイトルが付けられていることが多いが、伊福部昭はその点を次のように簡潔明瞭に書いている。
……他方ロマン過剰に陥り易い美し過ぎる題材に対しエリック・サティは一連の作品に依って之を揶揄した。……が然し此の作家は標題の故に単に珍奇として遇されがちであるが、作品は今尚我々に感銘を与えるのであって、それが故にこそ又此の皮肉も成立するのである。
(「伊福部昭綴る」(出典:「北方文藝」1942年5月号))
珍奇かぁ……
近ごろ耳にしない言葉だな……。赤チンキとか……
今日のところは、ルグランが演奏したCDを挙げておこう。
1993録音。エラート。
やはりダックの人でしたか。官僚のご子息なわけですね。サティの音楽は、凝った曲名も好きですが、それに反しての音楽のシンプルさが魅力ですね。