74843859.jpg  ◆〓[新着メール]〓◆

 【タイトル】

 ■重要■坊さんの娘、それだけでいろいろと苦労してきました。


 そうですか……。
 大変だったんですね。どんな苦労をしたのか、サラリーマンの息子だった私には想像もつかないことなんでしょうね。

 メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn-Bartholdy 1809-47 ドイツ)の「僧侶の戦争行進曲(Kriegsmarsch der Priester)」。劇音楽「アタリー(Athalie)」Op.74(1843,'45)のなかの主要曲である。

 「アタリー」はJ.ラシーヌの劇のための音楽で、作曲の依頼者はプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世。
 劇音楽自体はほとんど演奏される機会がないようだが、「僧侶の戦争行進曲」は行進曲のオムニバス盤に収められていることがある。

 戦争行進曲といっても緊迫した音楽ではなく、軽いタッチながらも明るく勇壮。つまりは、いかにもメンデルスゾーンってものだ。

b2d5680e.jpg 今回もオムニバス盤でのご紹介。
 バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのマーチ名曲集。
 1967録音。ソニークラシカル。
 このCD、先日も取り上げているが、マーチ集としてはかなりお薦め。 

 ニューヨーク・フィルでふと気づいたが、最近入浴してないな、私。
 いや、汚い体、臭い男の状態でいるのではまったくなく、シャワーばっかりという、マイケルとかトーマスのような、欧米男性的慣習になっているというわけ。

 そんなことはともかく、メンデルスゾーンと宗教という関係からもう1曲。

 交響曲第5番ニ短調Op.107「宗教改革(Reformation)」(1830)。

 メンデルスゾーンは1829年に、指揮者としてJ.S.バッハの「マタイ受難曲」を再上演した。この演奏会はJ.S.バッハの作品を再評価する大きなきっかけになったというが(ただし、それまで、バッハが死後忘れさられていた、というのは間違いである)、メンデルスゾーンも宗教的な高揚感を強く感じ、翌1830年に開催される予定の“宗教改革300年祭”で演奏するために交響曲を書いた。
 それが交響曲第5番だが、記念祭の方は諸事情で中止となったため、初演は1832年まで待たなければならなかった。

 曲は4つの楽章から成るが、第1楽章ではルター派の教会の礼拝での答唱「ドレスデン・アーメン(Dresden Amen)」の音型をもとにした動機が用いられている。また、第4楽章には、ルターが1529年に作曲したコラール「われらが神はかたき砦(Ein'feste Burg ist unser Gott)」の主題が使われている。

 メンデルスゾーンの交響曲では、第3番「スコットランド」や第4番「イタリア」に比べると、第5番はやや地味な存在だが、聴きこんでいくとなかなか味のある曲である。噛めば噛むほどのスルメのように。

 CDは爽快で切れ味が良くて、緻密なガーディナーの演奏で。
 オーケストラはウィーン・フィル。
 1996年ライヴ。

 ところで今さながらに書くが、宗教改革って何かというと、カトリック教会のあり方に反対して起こった運動であり、ドイツのルターから始まり、フランスではカルビンが活躍した。これによってプロテスタントが生まれたわけだが、上の“宗教改革300年祭”が中止になったのは、カトリック教会からの圧力があったことも一因らしい。

 昨日の昼はぼぅ~っとする暑さに中、阿古屋係長と長寿庵に行った。
 私はざるそばにおにぎり1個という、夏バテ防止でんぷん三昧メニューにした。片や係長は冷やしたぬきそばにおにぎり1個という、私よりも200円高価な注文をした。

 美味しかった。
 つけだれにほんのりとした甘みがあり、私好み。

 店から社へ戻る途中、向かいから来た見知らぬおじさんに話しかけられた。
 「このへんに日本そば屋はありませんか?ラーメン屋はそこにありますが、日本そばが食べたいのです」
 もちろん長寿庵を教えてあげた。
 にしても、日本そばという表現に夏を感じる。←なんで?