4932b1b9.jpg  日曜日に期日前投票に行って来た。

 投票所の係りの人たちは皆、どうしてあんなに愛想が良くて丁寧で親切なんだろう。最近はだいぶ良くなったものの、区役所の窓口係とはえらい違いだ。同じ市職員とは思えない。いや、そういう人たちも選挙の手伝いに来ているのかもしれない。となると、場面場面で態度を使い分けしているのだろうか?

 とすれば、こういうところにいる女性に惚れないよう用心した方がいい。きっと家庭内では別人のように無愛想になるだろうから。もっとも、投票所には若い女性はいなかったので、私が若い男性のために余計な心配をする必要もないか……。それに、バイトがほとんどかもしれないし。

 投票を終えて外へ出ると、某新聞社を名のる人にアンケートを書かされた。出口調査である。
 多くの人にとっては説明は必要ないだろうが、読者の中には1万分の1の確率で出口調査を知らないという人がいないとも限らない。だから説明すると、出口調査というのは投票後、どの出口から外へ出たかを調べるものではなくて、出口で待ち構えたマスコミの調査員が「あんた、いったい誰に投票したの?」と調べるものである。これによって精度の高bb4ac5ec.jpgい開票速報を出すことが可能になるわけだ。

 「開票率はまだ0%ですが、投票所の出口調査の結果MUUSANが入れたと言っていましたので、当選確実をださせていただきました」っていうようなコメントを、あなたも耳にしたことがあるだろう。
 でも、案外とラフな調査で、例えばウソを答えても調べようがない。きっと日本人はみんな正直なんだろう。

 帰宅して庭を見回ると、相変わらず生意気な態度でバラを荒らしているヤツがいる。
 コガネムシだ。

 バラを栽培していていちばん厄介な敵は、私の場合はコガネムシである。
 病気も怖い。特に肝臓がんやクモ膜下出血は致命的だが、幸いバラには肝臓もクモ膜もない。黒星(黒点)病やうどんこ病は避けられない病気だが、でも殺菌剤である程度予防できるし治療もできる。何より枯死に至ることはない。根頭ガンシュ病というのはかなり怖い病気で、私の経験では枯死に至るが(本によっては枯れることはないと書かれている)、頻発するものではない。

 害虫はというと、アブラムシはもうしょうがない。が、こいつにはいろんな薬剤が有効だから、見苦しいのは困るがあまり恐れる必要はない。カミキリムシは防除のしようがないというが、幸い私は被害に遭ったことはない。
 なんといってもコガネムシだ。土中にいる幼虫にはダイアジノン粒剤が効果的だというが、成虫は予防のしようがない。写真のように、花に飛んできては穴だらけに食い散らすし、セレブ気取りで花の中で優雅に後背位でコトの最中って始末だ。

 こいつらをやっつけるには、その場で薬を直接噴霧するしかない。
 そこで、私はご苦労様なことに、屋外でわいせつ行為をしているやからがいないかパトロールするわけだ(一時期、わざわざクモの網に引っかけてやるということもしたが、あまりにも非効率的なのでやめた。クモも憎いし)。
 私が試した結果、いちばん効くのはゴキブリ用のスプレー(コックローチなど)だ。それを体めがけてほんのちょっとシュッとしてやれば、2秒後ぐらいからもがき苦しみ、地面に落ち、あがき、死ぬ。しかしゴキブリ用のスプレー殺虫剤は、ゴキブリがほとんどいない北海道ではなかなか店頭では入手困難である。
 次に効くのはアリの巣退治用のスプレー剤。これもゴキブリ用に遜色のない効果がある。
 ハエ用のスプレー缶も効果はあるが、やや長めに噴霧してやることが必要。でないと、苦しんだふりをした直後に飛んで行ってしまうことがある。それにハエ用のものはスプレーのみで、局所向けのノズルがついていないのも欠点だ。

bbebee5c.jpg  にしても、コガネムシも少しは怯えてはどうかと思う。あいつらにはネットワークがないのだろうか?もしアリだったら、少しは情報交換するような気がする。「あの界隈に行ったら危険だよ」みたいに。

 なのにコガネムシは、次から次へとこの危険地帯に、スプレー缶を持った殺人鬼がパトロールをしているこの私有地に、次から次へとやって来る。
 こんなやつらだから、たとえ「黄金虫、立ち入りを禁ず」という立て看板を設置したところで、c03ee23f.jpg 誰も守ろうとしないだろう。字も読めないだろうし。

 コガネムシといえば、ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の交響曲第8番ト長調Op.88,B.163(1889)。第9番「新世界より」よりも優れていると言うファンも多い。

 前にも書いたが、私にはこの曲の第4楽章に出てくるメロディー(掲載譜。このスコアは全音楽譜出版社のもの)が、「♪コガネムシは金持ちだぁ~」とオーバーラップするのである。

 今日はレヴァイン指揮ドレスデン国立管弦楽団の、ちょっと刺激的で、ノリがいいけど、どっか違うんじゃない?っていう演奏を。まあ、このジャケット写真がそのまま音楽で表現されているような……

 えっ?おしゃれで素敵な写真だって?
 そういうあなたなら、きっと感動できると思います。
 1990録音。グラモフォン。

 パトロールができない間は、あいつら好き勝手やってるんだろうな……