7e83205f.jpg  最近は居酒屋でも周囲でタバコを吸ってる人が少ないので、私も自ずと本数が減る。
 両隣の客が吸ってくれていると、そりゃあ落ち着くってもんだ。

 最初からテーブルに灰皿を置いてある店も減った気がする。
 そんなときは、店員に「Ash tray , please!」と、オシャレにお願いしたいところだが、「トイレですか?入り口の右横です」なんて答えられたら困るので、「あのぅ、ここは禁煙なんでしょうか?」と様子をうかがいながら頼むようにしている。

 このあいだ指揮者・尾高忠明の父・尾高尚忠の「フルート協奏曲」を取り上げたが、今日は忠明氏の兄が書いた曲を。

 尾高惇忠(Otaka Atsutada 1944-  東京)の「オルガンとオーケストラのためのファンタジー(Fantasy for Organ and Orchestra)」(1999)。

 以上のことからわかっちゃったかもしれないが、尾高忠明の兄は作曲家である。

 東京芸大で矢代秋雄、池内友次郎、三善晃から作曲を、安川加寿子からピアノを学び、卒業後はパリに渡りデュリュフレなどに師事した。

 1981年に「オーケストラのための『イマージュ』」(1980-81)で尾高賞を受賞(この曲を尾高忠明指揮で札幌交響楽団の定期演奏会で聴いたことがあるが、けっこう私好みだった記憶がある)、「オルガンとオーケストラのためのファンタジー」では2001年度の別宮賞を受賞している。
 30分ほどの大曲。
 金管による甲虫の嘲笑のようなフレーズで開始され、すぐにオルガンが力強く入り込んでくる。プーランクの作品をちょっぴり思い起こさせる厳しくシリアスな音楽。
 でも、やっぱゲンダイオンガクの顔つきしており、幻想曲とはいえほんわかしたものではない。

 尾高忠明/札響、オルガン独奏がアシュレイによる演奏を(灰皿の話題がここに来て連想ゲーム的に苦しくかつ縁遠く関与してくるわけだ)。
 2000年に札幌コンサートホール・Kitaraで録音されたもの。
 シャンドス。

 さて、8月も最終週を迎えた(日曜日始まりのカレンダーならば)。
 今年の夏の心温まる思い出といえば、黒い猫の宅急便のことだ。

 私はここの会社のメンバー登録をしているが、8月の初旬にメールが来た。
 お荷物をお届けに上がりましたがご不在でした、っていう内容だ。
 留守にしていた札幌の自宅に荷物が届いたらしい。

 私は配送センターに電話をかけて、こちらに転送してもらうようお願いした。

 翌日、こちらに転送されてきた。
 が、さすがサービスが徹底していると思ったのは、転送再配達にかかる料金をとられなかったこと。前に、同じようなケースで飛脚の会社に頼んだ時は、しっかりと着払いで料金を取られた。
 それとも、猫ちゃんのメンバーに入っていたから特別だったのだろうか。
 いずれにしろ感心した。