月~火にかけて札幌に出張する。
が、向こうへの移動は明日の夕方にしようと考えている。
そこで私は今、悩んでいる。
JRにするか、バスを使うか、だ。
両方の予約をしているが、バスはご存知のとおりのJRの一連の事故、不祥事、適当さのために利用者が急増。私がとったバスも現時点での残席が1。
いくら3列シートとはいえ、満席のバスは窮屈だ。しかもJR所要時間2時間40分に対して3時間30分かかる。バスの良い点は価格が安いことで、JRの通常料金のほぼ半額。特割切符に比べても3000円ほど安い。
貧乏人ではあるが、でもやっぱりJRの方を選択したい私。トイレにも行きやすいし。
特別保安検査がこれだけやられている最中に、大きな事故はないと思うが、とはいえ、運行の確実性が相当失われている中、JRを選択するのは一種の賭けだ。
高くても速いJRを選んできた私としては、今、本当に悩んでいる。
そのJR、11月のダイヤ改正でスピードダウンによる安全の強化を図るという。札幌⇔釧路で最大で40分遅くなるそうだ。
安全第一なのは最も重要なことに違いないが、これはひどい後退現象だ。
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の交響曲第26番変ホ長調K.184(161a)(1773)。
多くの方がご存知の「小ト短調」と呼ばれる交響曲第25番で、モーツァルトの交響曲は驚くほどの発展と充実ぶりを示したが、26番はまさに後退したかのようだ。
しかし、実は交響曲第26番は第25番の次に書かれたのではないのだ。これであなたも納得の笑顔!
1773年にモーツァルトは、なんとまぁ、6曲の交響曲を書いている。その作曲順序ならびに完成時期は、
第26番変ホ長調K.184(161a) 3月30日
第27番ト長調K.199(161b) 4月10日~16日
第22番ハ長調K.162 4月19日?
第23番ニ長調K.181(162b) 5月19日
第24番変ロ長調K.182(173dA) 10月3日
第25番ト短調K.183(173dB)
である。
つまりあの孤立した傑作といえる第25番はこれらのグループの最後に書かれているのである。
なお、第23番と第24番の間の時期に、モーツァルトはウィーン旅行に出ているし、第26番の作曲前の3月13日にイタリア旅行からザルツブルクへ帰って来ている。
第26番から第23番までがイタリア風序曲によるシンフォニアの影響を引きずっているのはそのためである。
ところで、なぜ番号付けが実際の作曲順と異なったのか。
これら6曲と翌年に書かれた3曲(作曲順では第29番、第30番、第28番)の自筆譜が合本として残っているのだが、そのなかの順序が現行の番号付の順序だったのだ。
ケッヘルもそれが年代順に綴られていると判断し、その順でケッヘル番号を付けたのだが、その後の研究で作曲順が判明し、ケッヘルもカッコ内に示した改訂第6版では作曲順の番号を付け直している。
交響曲第26番は3つの楽章からなるものの切れ目なく続けて演奏される。
この曲は、その後プリューミッケという人の戯曲「ラナッサ」の序曲として使われた。モーツァルトの同意のもとと思われる。
第3楽章の伸びやかさが私には特に印象深いが、モーツァルト研究で有名な音楽学者のA.アインシュタインはこの楽章を“少し軽い”と指摘しているようだ。
可もなく不可もなくという感じではあるが、マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団の演奏を。
1987録音。EMI。
このディスクには第24番~27番と第32番が収められているが、特に第25番を聴いていると“可もなく不可もなく”に聴こえてしまうのである。
映画「アマデウス」の冒頭は交響曲第25番で始まるが、その演奏はマリナーによるもの。映画が作られたのは1984年のことなので、このディスクの演奏はその後に録音したものということになるが、映画の内容のように刺激的に25番をやって欲しかったものだ。
マリナーの演奏は、その安定感がウリなんだろうけど。
さて、今回レール幅がきちんと保守されていなかったことが判明したJR北海道。
運転士だって、まさか自分がいつ脱輪するかわからない股開きのようなレール(プラレールなら絶対そんなことにはならない)の上を走っていたなんて、思ってなかったろう。
じゃあ、問題が解決したから減速ダイヤは回避できるんじゃないかと一瞬思ったが、そっか、そもそもは火災が起きたのなんだのっていうのが始まりだった。やれやれだ。
どうでもいいけど、JRの社員にだってドラマ「半沢直樹」を楽しみにしていた人は多いんだろうけど、最終回の時は自分の会社がこんなことになってそれどころじゃなかったろうな。
金融庁検査ならぬ特別保安監査……
とにかく、高速かつ安全なダイヤを目指してほしい。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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