実は一昨日の金曜日、私は自宅まで日帰りした。
これだけを読むと、たまたま迷子のようにさまよった挙げ句、このブログに出くわして初めて読んだ人は、「自宅に日帰りって、どうも変な感覚だ」と思われることだろう。
そこで万人に親切な私は尋ねられてもいないのに説明するが、私はいま転勤で北海道のある市(マーケットではなくシティである)に住んでいて、住宅ローンを払い続けている家は札幌にあり、便宜上、その持ち家の方を自宅と呼んでいる。
そしてまた、勤務地の住宅を、その形態からマンションと呼ぶことにしている。
馬場アナウンサーが真面目で陰鬱な表情でニュースを読んでいる時間にマンションを出て、自宅に着いたのは9時過ぎ。
自家用車で移動したのだが、途中から雨が降りだした。 雨の庭では、アイスバーグ(シュネーヴィッチェン)やアルフォンス・ドーデといったバラが咲いていた。まだまだがんばって咲き続けてくれている姿を見ると、このあいだ肥料を与えてよかったと自己満足に浸れる。
昼過ぎに再びマンションに向け出発。
夕方に到着した。
途中寄ったコンビニでタバコを買った。
「セブンスターのボックスを1つください」
「えっ?ベビースターのボックスですか?」
中年の女性店員は勝手に驚愕して聞き返してきた。
アホか!
そもそもベビースターラーメンのボックスってあるのか?
それ以前に、ベビースターラーメンを買うには、レジの店員にお願いしなきゃならないのか?
「いえいえ、セブンスターのボックスです」
「あ、あらっ!ヤダわ、ホホホホ!」と、女性店員は自らの過ちを笑いでごまかしたが、聞いてもいないのに「歳をとると、聞こえが悪くなってだめですね」と付け足した。
私はそんな悩みを聞く立場にない。まったく、素人のような店員だった(実際素人なんだろうけど)。 そんなわけで、ペライアが弾き振りをしたモーツァルトのピアノ協奏曲全集のボックス・セットから、今日はディスクNo.3を。
No.3って書かれたってほとんど意味がないだろうから、このN0.3に何が収録されているかというと、次の3曲だ。
ピアノ協奏曲第8番ハ長調K.246「リュッツォウ(Lutzow)」(1776)
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調変ホ長調K.271「ジュノム(Jeunehomme)」(1777)
ピアノ協奏曲第10番変ホ長調K.365(316a)(1779)
第10番は2台のピアノための協奏曲である。
第8番はホーエン・ザルツブルク司令官ヨハン・ゴットフリート伯爵の夫人であるアントーニア・リュッツォウが弾くことを念頭において書かれたコンチェルト。アントーニアはモーツァルトの父・レオポルトのピアノの弟子だった。つまりは、アマチュア向けの教材として書かれたのだが、モーツァルト自身もしばしば演奏したようだ。
第9番はアマ向けではなく、ピアノニストであるジュノムのために書かれている。ただしマドモアゼル・ジュノムについて詳しくはわかっていない⇒よろしければこちらをご覧あれ。
そして2台のためのピアノ協奏曲である第10番は、モーツァルトが姉のナンネルと一緒に演奏するために書かれたと考えられている。 第8番はアマチュアのために、第9番はプロのために、第10番は自分と姉のために、ってことだが、だからそれがどうしたと問い詰められると、私は困る。「ヤダわ、ホホホホ!」
ペライアの演奏はけっこう威勢が良いのだが、それなのに繊細さを失っていない。気遣い型の繊細な男の子って感じがする。
モダン系の演奏では、やっぱりかなり良く仕上がっている演奏だろう。
オーケストラはイギリス室内管弦楽団。第10番の第2独奏はルプー。
録音は順に、1979,1976,1988。ソニー・クラシカル。
土曜日は前日と打って変わって晴天かつ温暖。
“六花の森”に出かけたが、リンドウが咲いていた。
ブルーが美しい。
でも、やはりここは初夏の花が一斉に咲く時期じゃないと、ちょいと物足りない。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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ハスキルとは、通っぽいですね!秋のバラは弱弱しい感じで、1年間お疲れ様って言いたくなります。