昨日の朝、釧路から帰ってきた。
唐突にそんなこと書かれてもあなたは純真な少女のように、あるいははにかみ屋の少年のごとく困惑するだろう(って、全然本気で思っていないけど)。
ゆえに説明しよう。
おとといの午後から車で釧路に出張。
今回は私を含め3人。運転は3人の中でいちばん若いKGさん。
片道2時間ほどの道のり。3時には今回訪問する会社に到着し、最初にコーヒーをごちそうになり、打ち合わせをし、そのうち温かいお茶が供され、それではそろそろ、今後ともよろしくお願いしますということで、そのあとホテルにチェックイン。
午後6時になり、地元のあぶり焼き料理を主体とする居酒屋に行き、やあやあ先ほどはどうも、と食事を開始。つまりは、訪問した会社の方々と再集合し食事をしたのだった。
で、フレンドリーに食事を終え、でわでわ、今日はお忙しいところありがとうございましたなどと、けっこう酔った勢いでみんな別れを惜しむ挨拶を過剰にし、われわれはホテルに向かったのだが、そこでKGさんがつぶラーメンを食べて帰りませんか?と、突然思いついたようだが、実はけっこう前から企てていたと思われるプランを口に出した。
「よしよし行こう」ということで全員合意のうえ行ったのだが、まずKGさんがうそつきだったのは、その店はつぶ焼きとラーメンを出す店であって、決してつぶラーメンという、ラーメンのトッピングがつぶである、岬の食堂にありがちな一品など置いてなかった。
そんなわけで、つぶ焼きとラーメンを頼むことにしたわけだが、すっかり酔いが回ったKGさんは「つぶ焼き!……つぶ焼き!………つぶ焼き!」としつこく言うので、3人前が出てきたらたいへんと思い、思わず私は「1皿でいいですから」と店のおかみさんに補足説明をしなければならないはめになった。
つぶ焼きが出て来たとき、熱いですから気をつけてと言われたのに、KGさんは紙ナプキンは使ったもののそんな薄いものだけで貝をつかんだものだから、アッチッチとなって、貝から流れ出た醤油だれを自分のネクタイにかけてしまった。 この店、“かど屋”というのだがけっこう有名な店ということで、つぶもラーメンもとても美味しかった。
翌朝。
朝の9時から会議があるというKGさんに合わせ、われわれは6時半にホテルを出発。
台風の接近により雨がどんどん強まる中、帰ってきた。
途中見えた海は波が高く、荒れ狂っていたってほどじゃないが、狂ってはいないまでも荒れてはいた。
それはシルヴェストリが振ったドビュッシー(Claude Achille Debussy 1862-1918 フランス)の交響詩「海(La Mer)」(1903-05)の演奏のようだった。
このシルヴェストリ/パリ音楽院管弦楽団の演奏は、荒波に飲みこまれてしまうような激しさ。けど、私の嫌いなモノラル録音。それがかなり残念だ。でも、まっ、疑似ステレオ化されるよりはいいのかも……
1958録音EMI。
で、朝ホテルを出発するとき、KGさんは自分のネクタイに残っている瀬戸内海に点在している名もなき島々のようなシミを見て、「どこでつけたのかなぁ」と悩んでいた。
やけどしなかっただけ幸運だったと言えるだろう。
この日は道東道のトマムあたりはアイスバーンに、日勝峠や狩勝峠は圧雪アイスバーンになったそうだ。っていうか、実は昼前から平地でも雪が降り始めたのだった。去年より1ヵ月ぐらい早くね?
週末はわがマイカー-SUBARU車-のタイヤ交換を早急にせねば……
んな感じで、浅田次郎の「蒼穹の昴」(講談社文庫)の第2巻に入ったが、なかなか読む時間がない。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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はい、ありがとうございます。気を付けます。