皆さんは気になっていることだろう。“怒帝王”のその後のことを。
最近の姿をお見せしよう。
土の中の状態がどうなっているか、すなわち根が出ているのか、張っているのかはわからないが、地上部を見る限りかなり健康に見える。腐敗の難から逃れることができたようだ。
居候させてくれているディコトマ(茎しか写っていないが)の、同属の回復にさぞかし喜んでいる、と同時に、熾烈な養分の奪い合いをしていることだろう。
さらに、妻の実家にあった鉢植えから数節の葉をもぎ取って、そのまま土の上に置いておいたシャコバかカニバのサボテン。節の間から毛がにの毛のように根が出てきている。こいつも新たな株立ちに向けて着実に前進しているようだ。おまけに、いちばん先に蕾さえもっているではないか!
怒帝王の元気そうな顔色を記念して、今日はハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)の交響曲第50番ハ長調Hob.Ⅰ-50(1771頃)。
疾風怒濤期(シュトゥルム・ウント・ドラング=Sturm und Drang)におけるハイドンの作品の1つである。
シュトゥルム・ウント・ドラングというのは1767年から1785年(1769-1786あるいは1765-1795という見方もある)にドイツに起こった革新的な文学運動。
理性よりも感情に重きをおくことを訴え、のちのロマン主義へとつながった。
ハイドンの交響曲の創作時期では、1766年から73年までをシュトゥルム・ウント・ドラング期と呼ぶ習慣があるようで、単純に考えれば、1770年頃に作曲されたとされる第41番から1773年の第50番までが該当することになる(第51番は1774年以前の作曲とされており、ビミョー)。
エラート・レーベルのコープマン指揮による第44、45、49番が収められたCDには、“疾風怒濤期の交響曲集”という、わかりやすくて直接的だが、ちょっとなぁ~ってタイトルがついている。
実は(ってことではないが)、交響曲第50番は譜断片のみが残っている序劇「神々の怒り(Der Gotterrat)」(1773)Hob.ⅩⅩⅨa-1aの序曲に転用されたという。
ほら、怒涛に怒りだ。怒帝王もさぞかし喜ぶことだろう。
ヴァイル指揮ターフェルムジーク・バロック管弦楽団による激しい演奏を。
1993録音。VIVARTE。
まっ、曲としてはそんなにドトーしてはいないし、ワクワクもしないんだけどね……
新館入口(2014.6.22~)
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