このあいだの日曜日の真っ昼間。JRの普通列車に乗る機会があった。いや、だから私が。
札幌駅と苗穂駅の間。札幌厚生病院裏手の踏切手前で、電車は悲鳴のように警笛を鳴らし続けた。ピー、ピー、ピピー、ピーピーピー。ここだけ読むとおふざけしているようだが、実に切迫感があった。
そして電車は急停車した。
私の感覚からすれば、踏切にさしかかる前に停まったはずだ。
衝撃音はなかったから、立ち往生した、あるいは強引に踏切を渡ろうとした車に衝突したとは考えられない。
では人をはねてしまったのか?
車内の乗客たちの間に緊張が走る(私の勝手な憶測)。
すると車掌のアナウンスが。
「ただいまこの先の踏切で、シカが線路内に侵入しました。そのために急停車しました。運転再開までしばらくお待ちください」
座っていた私は首を40度くらい回して(その車両はロングシートタイプだったのだ)、窓から外を見た。
あっ!ホントだ。いたいた。
そっか、歯科医じゃなくて鹿が侵入したのかぁ~。なーんだ。……っっっっって、こんな街中に鹿だって?ここは奈良か?
この近くには山や森なんてないぞ。山田さんとか森田さんの家はあるのかもしれないけど。
この辺りは苗穂駅に隣接するJRの運転所やら工場があるので、線路が何本もあり、敷地が広い。鹿は東側へと走って行き、どこか-Arioの方だ-へ行ってしまった。
「鹿が線路内から出て行ったことが確認されましたので、運転を再開します」
ああ、よかった!
って、確かにこっちはよかったが、街中へ出て行った鹿はその後どうなったのだろう?
アリオに現れたとか、通行人にぶつかったとか、車に突進したとか、そういう報道はその後一切なかった。街の真ん中に鹿が現われるのって、近ごろの札幌じゃ珍しくないのか?
報道では、札幌市内(といっても山の方だ)に熊が出たってことばかり言っていた。
花札に熊が描かれているだろうか?鹿は描かれているぞ。
なのに、鹿の話をないがしろにしていいのか?
石勝線の占冠あたりとかの出来事じゃないんだよ。ファイターズの屋内練習場とか札幌ビール園がある場所なんだよ。
もし、あのとき電車が鹿を轢いてしまったなら、大きく報道されたのだろうか?
プーランク(Francis Poulenc 1899-1963 フランス)の「牝鹿(Les biches)」(1923)。1幕もののバレエの音楽で、初演は1924年。
マリー・ローランサンの絵画に啓発されて書かれた8つの場面から成る、筋のない男女の戯れ。牝鹿には“かわいい人”とか“若い娘”の意味があるという。
このバレエもディアギレフ・バレエ団のために作曲されたが、ディアギレフはプーランクのピアノ曲「常動曲」で、彼に注目していたらしい。
下で紹介しているCDの解説(家里和夫氏による)には次のように書かれている。
……
プーランクもサティに対して大きな賞賛を惜しまぬ一人だった。バレエ曲「牝鹿」もサティから大きくその精神の流れをくんでいる。……「レ・シルフィード」の現代版をというディアギレフのそもそもの意図に添って、特定の筋書きを持たない明るく快活なディヴェルティスマンとも言える作品がここに出現することになった。
……
1939年から40年にかけて、プーランクはこのバレエから5曲を選んで組曲とした。
1. ロンド
2. アダージェット
3. ラグ・マズルカ
4. アンダンティーノ
5. フィナーレ
まあ、楽しい曲だが、とりとめのない感じもする。まぁ、筋書きがないわけだし。
ヴァーレク指揮チェコ・フィルの演奏で。
1985録音。スプラフォン。レコ芸推薦盤。
で、あの鹿-1頭だった-がメスなのか、それともオスだったのか知らないが、見たところ体つきからしてメスだったように思う。ふふふっ。
ちなみにプーランクの作品の「牝鹿」は複数形である。
本日のタイトルと本文が一部一致していないことを、なんとなくおわびします。
新館入口(2014.6.22~)
御多分にもれず参加中・・・
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クラシック音楽、バラ、そして60歳代の平凡ながらもちょっぴり刺激的な日々について、「読後充実度 84ppm のお話」と「新・読後充実度 84ppm のお話」の2つのサイトで北海道江別市から発信している日記的ブログ。どの記事も内容の薄さと乏しさという点ではひそかに自信あり。
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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まったく、なんででしょうね?