一流ホテルのレストランなどで、消費者を騙していた事実が次々と明るみになっている。
札幌でも、グランドホテルやパークホテルという高級老舗ホテルをはじめ、多くのホテルが「この嘘つき野郎!」だったことがわかってきている。
温泉の高級旅館でもそうだ。が、温泉の食事ってたいした美味くないもんな。TVコマーシャルではすっごい料理が用意されてるように映っているけど。こちらの方は、だから私は「やっぱりかぁ~」と思ってしまう。
偽装ではない誤認だと言っているが、いずれにしろ偽物で高い値段を取っていたことは確か。いや、偽装でないと言うこと自体が、偽りに感じる。
特に牛脂注入肉、つまりは赤身の肉に脂を網の目のように注入した加工肉をステーキとして出していたなんて、それに気づかなかったとしたら、調理人はもちろん、厨房にいるほかの人間も、サーヴする人間も、みんな飲食業に携わる資格なしだ。
いや、どう考えても気づかなかったなんて信じられない。
これが500円くらいのスーパーやコンビニの弁当なら、「そうだよな。この値段でステーキなんてありっこないもんな」と、納得で笑顔、となるかどうかはともかく、消費者はさして目くじらをたてないだろう。
それが高い値段を取ってる上に、アレルギーも絡んでくるとなると、もう悪質。
「ここのフレッシュジュースは美味しいざぁます」と賞賛していたマダムは、それが解凍ものだと知って復讐の炎に包まれてるに違いないし、産地偽装では代わりに使われていた国内の別の産地のものがまるで悪いもののように見られて、これまた気の毒だ。
そこで今日は中条きよしの「うそ」、じゃなくて、コダーイ(Kodaly Zoltan 1862-1967 ハンガリー)の歌劇「ハーリ・ヤーノシュ(Hary Janos)」Op.15(1925-26/改訂1952)。
プロローグとエピローグをもつ4幕から成るジングシュピール(喜歌劇)。初演は1926年。
ハーリ・ヤーノシュというのは、ハンガリーの詩人ガライ・ヤーノシュの「兵士の休日」に登場する初老の農民の名。舞台はナポレオン時代のウィーン。
このジイサン、とんでもないホラ吹きじじいで、ナポレオンと戦って捕虜にしただの、オーストリア皇帝の娘マリー・ルイーズに誘惑されたが断っただの、7つの頭を持つ竜を退治しただの、ありえないような冒険話を語るのだ。
パウリーニ・Bとハルシャニー・Zがこの物語から台本を作った。
また、コダーイはここから6曲を選んで管弦楽組曲を作っており(Op.35a)、こんにち広く親しまれているこの組曲はコダーイの代表作となっている。
が、今日は世間を騒がせているホラがあまりにも悪質なので、組曲にとどまらず全曲のディスクをご紹介(まったく意味不明だな)。
「青ひげ公の城」と一緒に収められているケルテス/ロンドン交響楽団の演奏を。
独唱は、コムローシ(A),コズマ(T),セーニ(Ms),パローツ(Br)。語りはコスティノフ。そしてエジンバラ祝祭合唱団とワンズワース・スクール少年合唱団。
組曲で拾われなかった民俗色豊かなメロディーも聴けて、そりゃ長いけど、たまには全曲版も楽しい。
ケルテスの表現はとてもユーモアに満ちた感じで、演奏者たちが楽しんで演じているかのよう。東洋的なメロディーはよりエキゾチックに聴こえるし、ツィンバロンの響きの効果も際立っている。
1964&'68録音。デッカ。
今日は午後から札幌に向かう。
明日、会議があるのだ。
今回はダイヤ改正で不便になったと話題豊富なJRを利用する。
果たして隣の席はうまっているか?
それよりなにより、すごい低気圧が来ている。ちゃんと動くのか?
新館入口(2014.6.22~)
ここ1カ月の人気記事
このところの記事
アクセスカウンター
- 今日:
- 昨日:
- 累計:
このブログの浮き沈み状況
読者登録
QRコード
サイト内検索
楽天市場(広告)
月別アーカイブ
タグクラウド
- 12音音楽
- J.S.バッハ
- JR・鉄道
- お出かけ・旅行
- オルガン曲
- オーディオ
- ガーデニング
- コンビニ弁当・実用系弁当
- サボテン・多肉植物・観葉植物
- シュニトケ
- ショスタコーヴィチ
- スパムメール
- セミ・クラシック
- タウンウォッチ
- チェンバロ曲
- チャイコフスキー
- ノスタルジー
- バラ
- バルトーク
- バレエ音楽・劇付随音楽・舞台音楽
- バロック
- パソコン・インターネット
- ピアノ協奏作品
- ピアノ曲
- ブラームス
- プロコフィエフ
- ベルリオーズ
- マスコミ・メディア
- マーラー
- モーツァルト
- ラーメン
- ルネサンス音楽
- ロマン派・ロマン主義
- ヴァイオリン作品
- ヴァイオリン協奏作品
- 三浦綾子
- 世の中の出来事
- 交友関係
- 交響詩
- 伊福部昭
- 健康・医療・病気
- 公共交通
- 出張・旅行・お出かけ
- 北海道
- 北海道新聞
- 印象主義
- 原始主義
- 古典派・古典主義
- 合唱曲
- 吉松隆
- 名古屋・東海・中部
- 吹奏楽
- 国民楽派・民族主義
- 声楽曲
- 変奏曲
- 多様式主義
- 大阪・関西
- 宗教音楽
- 宣伝・広告
- 室内楽曲
- 害虫・害獣
- 家電製品
- 広告・宣伝
- 弦楽合奏曲
- 手料理
- 料理・飲食・食材・惣菜
- 映画音楽
- 暮しの情景(日常)
- 本・雑誌
- 札幌
- 札幌交響楽団
- 村上春樹
- 歌劇・楽劇
- 歌曲
- 民謡・伝承曲
- 江別
- 浅田次郎
- 演奏会用序曲
- 特撮映画音楽
- 現代音楽・前衛音楽
- 空虚記事(実質休載)
- 組曲
- 編曲作品
- 美しくない日本
- 舞踏音楽(ワルツ他)
- 蕎麦
- 行進曲
- 西欧派・折衷派
- 邦人作品
- 音楽作品整理番号
- 音楽史
- 駅弁・空弁
ささやかなお願い
当ブログの記事へのリンクはフリーです。 なお、当ブログの記事の一部を別のブログで引用する場合には出典元を記していただくようお願いいたします。 また、MUUSANの許可なく記事内のコンテンツ(写真・本文)を転載・複製することはかたくお断り申し上げます。
© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」