土曜日の昼はミートソース・スパゲッティを食べた。
妻が作ったものだ。
市販のレトルトにタマネギやひき肉、ニンニクなどを加えて味をグレード・アップしたものだった。妻は「この味だったら喫茶店なら1皿900円はとれるかも」と言っていたが、私は900円を払わなかった。
マカロニといえばなぜかウェスタンだが、スパゲティの場合はイースタンじゃなくてイタリアである。
そこで今日は、そこそこ知られているといえば知られていると言えなくもないし、いや、ほとんど知られていないと言われれば「その通り!」と、アタック25の故・児玉清のように言っても間違いではない曲を。
シューベルト(Franz Schubert 1797-1828 オーストリア)のイタリア風序曲(Ouverture 'im italienischen Stile')の第1番ニ長調D.590と第2番ハ長調Op.170,D.951。作曲年は共に1817年。
この双子のような2曲は、当時ウィーンでも大人気だったロッシーニの作風をまねて作ったもの。そのために「イタリア風」と呼ばれている。
直接お会いしたことはないが、ほかのシューベルトの作品のイメージから彼がこんなことをするキャラも持ち主だったとは思わなかった。心底ネクラってわけじゃなかったのね。
で、何がイタリア風かというと、3連符に付点リズム、そして明るいメロディーに単純な和声法などからなんだそうだ。
確かに両曲とも、「イタリアっぽいなぁ。イタリア人って陽気でスケベって言うしなぁ」という感想を持つ(こともおかしくはない)もの。メンデルスゾーンの交響曲第4番の終楽章はイタリアの様式が用いられているというが、私にはそれがイタリアっぽく感じない。
しかし、この2つの序曲にはイタリアっぽくイタリアに行ったこともない私が感じるのが不思議だ。
そんなこと言ったら、ロシアにもイギリスにも北欧にも行ったことはないんだけど……
第2番の出だしは、ちと重く暗いが、双子のどちらも軽いノリでシューベルトのセンス良いメロディーが楽しめる作品だ。
アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(旧アムステルダム・コンセルトヘボウ管)の演奏で。
1992録音。apex(原盤テルデック)。
このCDには同じくシューベルトの交響曲第5番変ロ長調D.485(1816)と交響曲第7番(旧第8番)D.759「未完成(Die Unvollendete)」(1822)が収められているが、どちらももったりしていなくて好感の持てる演奏。
第5番第1楽章の提示部の終り(スコアを載せた箇所。このスコアは音楽之友社のフィルハーモニア版スコア)で音量をぐっと絞るのが印象的。ボリュームが壊れたのかと、最初は思うだろう。
ちなみにマカロニ・ウェスタンというのは、イタリア製の西部劇のこと。和製英語でよその国では通用しない。なんでも、アメリカやイギリス、そしてイタリアではスパゲッティ・ウェスタンと呼ぶそうだ。
おとといの土曜日は高田みどりと川上敦子のコンサートがあったが、はい、私はとっくに行く気力を失ってました。いえいえご心配なく。チケットも買ってなかったですから。
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MUUSAN
クラシック音楽、バラ、そして60歳代の平凡ながらもちょっぴり刺激的な日々について、「読後充実度 84ppm のお話」と「新・読後充実度 84ppm のお話」の2つのサイトで北海道江別市から発信している日記的ブログ。どの記事も内容の薄さと乏しさという点ではひそかに自信あり。
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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私はクイズ番組か何かで出題されているのを観て知りました。が、やっぱり本当のことだったんですね。マカロニ・ウェスタンには“中身がない”っていう皮肉も込められているとか…