麻生きみ子さんはたいへんな苦労をしているようだ。
こんな目に遭っているなんて、私も最近まで知らなかった。
今のNHKの朝ドラに匹敵するほどのいじめだ。ただ、きみ子さんはちょっぴり歓んでいる気がしないでもない。
【麻生きみ子】
「きみ子さん、どうだ?これ、何かわかるだろう?古来日本から悪名高い女性器拷問具の三角木馬だ。きみ子さん、今からやり方を説明するから良く聞け。木馬は鋭角に設定してある。お前が跨る木馬の上部全体にはギザギザになってある」。
確かに2~3mmほどのギザギザが見えました。
「運が悪ければ〇〇〇〇はこのギザギザの上に乗ることになる。天井の柱から垂れ下がっている赤いロープに掴まって股間を守るんだ」と嬉しそうに義父が熱弁してました。
町内会のSM同好会はこれを使うことになりそうです。一度、義父が会長を務めるSM同好会に参加して頂けないでしょうか?如何に義父が常軌を逸しているかわかる筈です。
だけど、私には麻生きみ子が誰であるかも、義父がどんな容姿の人であるのかもわからない(想像するに、義父はやせ形で白髪のような気がしてならない)。
このような同好会をもっている町内会があるとは知らなかった。
日曜大工が得意な人ってけっこうあちこちにいるが、その中にはテーブルとか柵とかだけじゃなく、木馬を作っている素人職人いるってことなんだろう。
そして、同好会の存在は、定められた額以上に町内会費を納めている人にしか教えられてないんじゃないかと思う。
今回の私へのお誘いは、基本町内会費しか払っていない私のようなものには貴重な機会でだ。
が、私が誘われる理由がわからない。そして、そもそもそういう趣味は私には完璧にまったくない。
ロープは赤じゃなきゃならないのかとか、旦那は守ってくれないのかとか、「ギザギザになってある」って言葉が変だとか、いくつかの疑問は残るが、このメールで義父が常軌を逸していることは十分に伝わってくる。久々に笑える悪意が感じられないばかばかしいメールではあった。
さて、いま私は馬にかけている。
競馬の話ではない。
先日デパートの催事会場に行ってみた。物産展である。
そこには熊油やダチョウ油が売っていた。
濃淡で言えば濃に調整済みの化粧をした販売に、「お兄さん、お兄さん。ダチョウの油試してみて。手にちょっと塗っただけでツルツルしっとりになるから」と声をかけられた。
でも、私は試さなかった。
この人が嘘つきだとすぐに見抜いたからだ。
だって私のことを「お兄さん」と呼んだのだ。それともお兄さん×2だから、40歳くらいという意味なのかもしれないが、それでも見え透いている。
さらに彼女は嘘を重ねた。
妻に向かって「お嬢さん!」と声をかけたのだ。
つまり、ダチョウ油の効果のほどはともかく、彼女のこの呼びかけによって、力説する効能を全面的に信じるわけにはいかなかった。
2つ隣りのブースでは熊の油も売っていた。
その効果はダチョウ油と同じであらゆる肌トラブルに効くというもの。
そこで私がふと思い出したのが馬油。
家に戻ってから、馬油についてネットでいろいろ調べてみたところ、どこまで本当かわからないが(商業的な提灯記事かもしれない)、何となく良さそうだ。シミが薄くなるとまで書いてある。
はっきり言って私は、かつて色白で肌が絹ごし豆腐のようにきれいと言われていた。
しかし、バラを育てるようになってから徐々に顔にシミが増えてしまった。
また、加齢だけでなく、これも紫外線の影響大だと思うのだが、ご存じの通り私の首には老人性イボ(老人性疣贅)が多発している(紫外線が当たらない股間近くの太ももに1個できているのが不思議だ)。
シミが薄くなるというのは興味深い。
そして、確かJR北海道で馬油を売っていることを思い出した(特急車内のシートポケットにあるギフトカタログで見たのだ)。 いろいろと信頼をなくしているJR北海道だが、あまり知らない会社の製品を買うよりもJRのものの方がまだ良いような気がした。いざとなったら文句をつけやすそうだし……(いえ、私はクレーマーではない)。
その名は“麗雪馬油”。
小雪が淡麗生を飲んでいるような誤解を招きそうなので、セールスコピーをご紹介すると、
馬油高配合 なのにベタつかない!
JR北海道が開発した、オリジナルスキンケア商品です。
人間の皮脂に極めて近い性質を持つ天然化粧品として知られる「馬油」を、92%配合しております。
高配合にも関わらずベタつかず、さらっとした仕上がりが特長です。
※馬油・・・人間の皮脂に近い性質を持つため、強い浸透力があり、高い保湿力が期待できる天然化粧品です。
【商品の特長】
■馬油を高配合(92%配合、高配合にも関わらず、さらっとした仕上がり)
■ヒアルロン酸、ユビキノン、北海道産コラーゲンを配合、潤いアップ
■馬油の本場であるアジア圏の方々に対しアンケートを実施し、それを基に商品化
というもの。
「馬油の研究開発をするくらいなら、その前にエンジンの開発を優先させろ」と思う方もいるだろう。でも、この記事のせいであなたのJRに対する怒りが高まったとしたら、私としてはそれは困る。余計なことを書くなと文句を言われそうだ。
最寄りの駅には置いてあるようなので、なぜか焦って駅に行き、KIOSKで買った(どこのKIOSKにも置いてあるわけではない)。
ダチョウとクマがきっかけでなぜか馬に向かってしまったわけだが、「中原の虹」に馬賊が出てくるから潜在的に影響を受けてしまったのかもしれない。
塗り始めてまだ数日なので効果のほどはわからないが、まったくベタつかないかと言えばそうではない。
鼻の横が脂漏性湿疹でしばしば皮がむける私だが、妻は「脂漏性湿疹なのに油を塗っていいものやら……」と疑問を呈した。
悔しいが鋭い指摘だ。
だが、皮がむけるということは保湿が必要だとねじ曲げて解釈することにした。
そしてまた、肌に潤い成分が浸透するということは、もしかするとイボにも効果があるかもと拡大解釈している。本当にそうなるかどうかは、私の人体実験の結果を待っていただきたい(せめて東京オリンピック前に結論が出ればいいのだが……)。
些細な不満は、気のせいか顔が馬臭い気がしないでもないこと。暑い季節になると馬あぶが寄ってこないか心配だ。まっ、熊臭いよりいいか……
ところで、木馬といえばトロイア(トロイ)である。コンピューター・ウィルスの“トロイの木馬”じゃなく、ギリシャ神話に出てくる木馬のことだ。
ベルリオーズ(Hector Berlioz 1803-69 フランス)の歌劇「トロイアの人々(Les Troyens)」(1856-58/改訂1859-60,1863)は、2部構成で、各幕間を15分として全曲の演奏に4時間半もかかるお化け作品である。
古代ローマ最大の詩人と言われるウェルギリウスの長編(全12巻というボリューム)の叙事詩「アエネイス」などから、ベルリオーズ自身が台本を作った。
5幕から成るこのオペラ、あまりに長く上演に至らなかったため、ベルリオーズはオペラを2部に分けたのだった。
第1部は「トロイアの占領(La prise de Troie)」。3幕4場から成る。第1部の主要曲は「トロイア人の行進曲(Marche troyenne)」である。
第2部は「カルタゴのトロイアの人々(Les Troyens a Carthage)」。4幕6場から成る。主要曲は第2幕第2場の前の間奏曲「王の狩りと嵐(Chasse royale et orage)」。
物語は、第1部はギリシア軍の木馬の計略で陥落したトロイアの王女カッサンドラの悲劇である。第2部はカルタゴに逃れたトロイアの王子エーネアスが、一度は王女ディドーと結ばれながらもこれを捨ててイタリアに出発するまでの話。
4時間半を3行にしちまってごめん。
今日は「トロイアの行進曲」「王の狩りと嵐」そして「バレエ音楽」が収められているアミ指揮フランス放送フィルのCDを。
1980録音。apex(原盤エラート)。
なお、当初ベルリオーズが意図したとおりの5幕ノーカット版を初演したのはクーベリック。
1957年のことである。
にしても、今日の記事もいたずらに長いな……
2日に分けりゃよかったかな……
新館入口(2014.6.22~)
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