2d45416f.jpg  実は今朝を自宅で迎えている。

 って、私のこと何にも知らない人にとっては、自宅で朝を迎えるのは古今東西しごく当たり前のことなのに、何へんてこなこと言ってんだと思うだろう。ここであらためてとやかく書くのはめんどーなので、知らない人は以下の文から私が置かれた状況を読みとっていただきたいが、宮部みゆきの「レベル7」の冒頭のような、不可思議な目覚めではないからご安心して結構である。どーせ心配はしてないだろうけど。

 先週の木曜日、私は支社の管轄エリアでも最も遠い町に行き、そこでクマ肉を食べ、そのまま宿泊した。夜にクマすき鍋を食べたあとは帰って来れない場所だから泊まったわけだが、そこにはネットブックPCを持って行かなかった。
 私の予想通り、そのホテルの部屋にはLANのラの字もなかった。それどころか、冷蔵庫もなかった。

 支社に帰って来た翌日の金曜日。夜は観楓会であった。
 ここにもPCは持って行かなかった。温泉宿の部屋にはLANのンの字もなかった。が、ロビー階には無料で使えるPCが置いてあって、私は土曜日の朝の投稿をそこで行なった。

 マンションに帰ったあと、ワンタッチで車で自宅に帰った。

 日曜日。このブログは2222回目を迎えたが、大量のスパムコメントの祝福に見舞われた。
 それをどのようにブロックするかいろいろやった。キャプチャ認証を強制するように設定したが、それでもスパムコメントは私を祝福し続けた。ようやっと月曜日になって止まったが、きっとキャプチャ認証を強制するという設定がきちんと反映されるまで一定の時間が必要だったのだろう。この間届いたスパムコメントは18,000を超えた。
 日曜日の日中は、そんな悩みを抱えながらバラの冬囲いをした。右手の指の3か所にトゲを刺してしまい、血が出た。

 月曜日は札幌で会議だった。会議の前には病院にも行った。
 そして火曜日にこちらに帰ってきた。

 が、火曜日の午後に打合せをしていたら、急きょ札幌に行って打合せ、依頼、懇願しなければならないことが発生した。
 で、昨日の水曜日にまた札幌へ向かった。
 だから今朝を自宅で迎えたわけだ。んでもって、今日勤務地へと戻り、そしてまた今日も取引先との泊りがけの集いがある。

 以上のことからわかるように、多忙な私には投稿する記事の下書き、専門用語で言うならば“ストック”がなくなってしまった。文を書く時間がないのだ。
 列車の中で書けって?
 一理ある、その指摘には。
 が、ネットブックPCを持って歩くのもけっこうがさばる。
 少なくとも文庫本2冊分よりも重いし……
 だから私は新聞配達人なみに早起きして(といっても、だいたい尿意をもよおすので自然に覚醒する)、朝から怪しげにPCを打つのである。

 昨日のJRでの移動中に聴いた曲から、本日はクレー指揮ベルリン放送交響楽団の演奏によるマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第1番ニ長調(1883-88/改訂1893-96)。

 CDが安くなっていたのですっごい期待するわけでもなく購入した。
 クレーの名前が懐かしかったから。
 ずいぶん昔にNHK交響楽団を振ってたのをTVでチラ見した覚えがある。いまから40年ぐらい前のことで、私もまだ「大きくなったら大人になる」という将来の夢をもつ少年だった。あのころのクレーはまだ30代だったってことになる。1936年生まれだというから。
 で、名前は懐かしいがN響との演奏はまったく覚えていない、印象に残っていない、あれは幻だったの?って感じ。

 このマーラーの1番は1979年のライヴ。ということは、N響を振りに来た時代に近い。クレーも若かった。
 そして、この演奏も若々しいエネルギッシュなものだ。

 粗いざらついたサウンドだが、演奏の印象は好感がもてるもの。この曲はマーラーが20代のときに書いたものだが、作品のもつ熱き青春の思いみたいなものをあらためて気づかせてくれる。ハツラツとしたオロナミンCの世界。聴衆も元気に拍手喝采、ブラボー絶叫!

 トランペットの音がいくつかの箇所で、私にとっては「感じ悪~い!」のだが、期待するわけでもなくという私の期待を裏切った演奏である。

 Altus。