491c30df.jpg  月曜日の朝。
 私は自宅を朝早くに出発し、駅まで歩き、JRに乗り、新千歳空港へと向かった。

 写真のように前日の日中に融けかかった路上の氷は、写真を撮る余裕がないくらいに再びカッチコッチと古時計の針の音のようになり、私は少なくとも4回足を滑らせ、転びそうになった。が、なんとか踏みとどまった。

 そうそう、何でも先週アルフレッド氏が飲んだ帰りにブラック・アイスバーンで滑って転び、肋骨の骨を折ったそうだ。1日も早い復活を願う(あまり真剣に心配してないけど)。

 前に報告した、茎の切り口が蛍光オレンジ色のような不気味な色彩を呈していたアロエの“怒帝王(イカリテイオウ)”は、その鮮やかなキモ色を保ったながらも傷口は乾いた。乾燥剤、いや、石灰の効果があったのだろうか?
 もう少し、干からびるくらいまで乾燥させたあと土に挿してみようと思っているが、こちらの復活について強く願っている。

cc8c2def.jpg  「復活」といえば、先日クレー指揮の復活できるのかっていう録音を紹介したが、お耳直しに今日は別な演奏を。

 マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団によるマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第2番ハ短調「復活(Auferstehung)」(1887-94/改訂1903)。
 2011年ライヴ。

 マゼールのことだから、「あっ!」「おぉっ!」「うげっ!」てことをしてくれそうなものだが、なーんもしてくれない。

 ごくふつうの良くできた演奏。それだってたいへんなことではあるんだけど……

 2903b313.jpgさすがに大巨匠だけあって、ライヴであってもほとんど破綻なし。そこがクレーとの大きな違い。が、録音のせいか、どうも音がこもっている感じリアルな響きっぽくなくて物足りなさが残る。
 独唱も変なところはないが、かといってこれといった長所が見当たらない。

 「うわっ!すっげぇ~」「じぇじぇじぇ~」と引き込まれることがないのが残念である。演奏である。

 この演奏、聴衆がスタンディング・オヴェーションだったというが(数十人か、過半数か、ほぼ全員か、1人ぽっちだったかは不明)、CDでは拍手はカットされている。

 Signum。第1番から第3番までのセット。