世に名曲と言われる作品-それも短めの作品-を人生で初めて耳にしたとき、しかもそれが特にオレオレ詐欺なんかにころっとだまされてしまいそうな純真な小中学生時代のころなら、ご他聞にもれず、演奏に関わらず、たいてい感動した。私の場合は。
が、そのうちに、「でもさ、もっと真剣勝負みたいな演奏はないんだろうか?」と、ふと疑問に思うと同時にと不満を抱き、かといってあらためてその曲のLP(当時)を他に買う気にもならず(いや、お金がないので買う気があっても買えず)、そのうち「どーせ通俗曲だから、まっいいか」みたいに罪状をすりかえて聴かなくなってしまう。
とりわけ、他に多くの作品を知るようになると、名曲を小ばかにする人はいなくもない。私ではないが。
このように、最初のうちに、言葉は悪いがあまり良い演奏に出会わないために、そして気に入る演奏をハイエナのようにどん欲に探し求めなかったせいで聴く頻度が減った作品たち。その1つにシベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)の交響詩「フィンランディア(Finlandia)」(1879/改訂1900)がある。
もちろん、良い演奏にも出会ってきたことはきた。
が、今回シルヴェストリ・ボックスに入っていたCDの演奏を聴いて、この曲に対して初めてと言えるほど、体が熱くなった。高麗人参を飲んだ時のように。私の場合は。
なお、私は高麗人参は体質に合わない。
昔、夏バテ防止にと妻が買ってくれた高麗人参を飲んだら、ただでさえ暑いのにオプションの発汗作用が加わりかえってバテた経験がある。
シルヴェストリの「フィンランディア」は血が騒ぐタイプの演奏だ。
シベリウスの怒りと歓喜。
それがみごとに表現されていると思う。
人間味あふれる極上の演奏と言えるだろう。私にとっては。
また同じCDにはエネスコ(Georg Enescu 1881-1955 ルーマニア)の傑作、「ルーマニア狂詩曲(Roumanian Rhapsody)」第1番イ長調Op.11-1(1901)も収められてる。
シルヴェストリにとって置く煮物、そうそう煮物は置いておいた方が味が浸みて美味しくなるね、じゃなくて、お国ものとなるこの曲だが、そのせいだろうか、リラックスしてやってる感じがする。
メロディーの美しさ、遊び心、そして爆発だぁ!の3つがワクワクと進んでいく快感たっぷりの演奏だ。
シベリウスの演奏のオケはボーンマス交響楽団。1968録音。
エネスコの方はウィーン・フィルで、1959録音。
EMI。
けど、ルーマニア狂詩曲を聴くと、この演奏に限らずなぜかちょっぴりおセンチ気分になってしまう。私の場合は。
極上といえば、こんなメールが。
from:極上夫人
to:正式登録会員
★==========
身体を持て余しています。お相手お願いできますか?
できません。私の場合は。
レスリングも柔道も苦手です。
でも、極上な夫人ってどんな夫人なのかなぁ?
それとも極・上夫人ってことなのかなぁ。意味わからんけど。
ああ、極の上の夫の人か。なーんだ。ますますわかんないけど。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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そりゃ「極上」でしょう!