今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!
紅白で最後のマイクを持ったのは北島三郎だが(見たかのように書いているが、実際はそのとき私はご就寝)、こちらは宮部みゆきの「ペテロの葬列」(集英社)である。
年前に書店に平積みされているのを目撃してしまい、まだ読書中ならびに読書待ちの本があるにもかかわらず、購入してしまった。このようにがまんできないところが、B型みずがめ座らしい(のでしょうか?)。
マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲のほとんどに葬送行進曲(風)の音楽が現れるが、交響曲第1番ニ長調(1883-88/改訂1893-96)の第3楽章は、当初「カロ風の葬送行進曲」とされていた。
カロというのはフランスの銅版画家で、マーラーはカロの、獣たちが猟師の死体を担いで踊りながら墓地に向かっている絵から、インスピレーションを得たという。
担ぐといえば担担麺。これを坦坦麺と書くのは誤り。もともとは道具をぶら下げた天秤棒を担いで売りに来た麺だから担担麺なわけ。生意気なウンチクをたれてすまない……。だが、担担麺好きの私としては、坦坦と誤表記されることはちょっと耐え難い。ゴマに代わっておしおきよっ! マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団の2011年ライヴは、私にとってはどうにも心が揺さぶられない演奏だ。天秤棒の先の道具の方がはるかに揺ら揺らだろう。あくまで想像だけど。
明日の仕事始めを控え、すでに家の中でトイレに行く足取りでさえ葬列のように重く、もちろん気分も方鉛鉱のように重いわけだが、テンポの遅さはこんな私に何ら前向きなきっかけを与えない。そんな演奏。
あっ、方鉛鉱っていうのは重要な鉛の鉱石で、比重は7.6。
小学生の時にマサノブ君がなぜかこれを持っていて、あのころは石好きだった私に惜しげもなく、じゃなくて躊躇しながら未練たらたらくれたのだったが(私はその代わり十勝石=黒曜石をあげた)、キャラメルくらいの大きさなのに重くてびっくりした。
マサノブ君、ありがとう。でも、あのあとすぐに失くしちゃった。ごめんね。
マゼールともなれば駄演なんてことはないはずなのだが(変でも何か重要なメッセージが込められているような気がする。善意に解釈すれば)、にしてもこのゆっくりした歩みは、マーラーの青春期の交響曲にしてはおっさんくさく、残り物の正月料理のように喜びを与えてくれない。
どうしたんでしょう、マゼールさん。
体調が悪かったのでしょうか?
いや、悪いなら早く終わらせようと、急ぐはずだよな。
ちょっと落ち着いてみちゃおうかなって思ったのかな?
あっ、良く言えば壮大、雄大、円熟した演奏と言えるな。
いえ、悪くはないんですよ。
けど、マゼールさんともあろうお方が、これでいいのかと……
発売を許可したのだから、本人は満足してるんだろうな、きっと。
signum。
昨日の昼前に帰省先の自宅から、勤務地へと戻ってきたが、その後札幌は大雪に見舞われたようだ。
大雪の前に出発できたことは幸運だったふだ、一方でカーポートの屋根はどうなっているか、ベランダはどうなっているか(積もった雪が窓を圧迫するのが心配である)など、気になる。そして、次回帰った時にかなり過酷な労働をしなければならないと思うと、今の気分が輪をかけて重くなるのである。
やれやれ。
新館入口(2014.6.22~)
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