ピザの中で私が最も好きなのは“ミックスピザ”だ。
こういうのはイタ飯屋のメニューにはない。宅配ピザ店のメニューには似たようなものがあるのかもしれないが、“ミックスピザ”は冷凍食品の専売的商品だろう。
ちょうどトースターレンジに収まる絶妙な直径!
何よりうれしいのはサラミがのっかっていることだ。
サラミがなければミックスピザとは呼べない。
が、いったい何がミックスなのだろう?
よくわからない。
が、無性に食べたくなってきた。
先日のマラチオン事件による写真入り社告を見て、そう思っている私である。
私はイタリアに行ったことはない。
イタリアに、というよりも、イタリアも行ったことがないと言った方が正しい。
でも、別に行きたいと思わない。
その地にはきっとミックスピザはないだろうから。
言葉が通じないイタリアに旅行してもストレスがたまるだけだ。
気分だけイタリアに浸るだけで十分である。
J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「イタリア協奏曲(Italienisches Konzert)」ヘ長調BWV 971(1734)。
1735年に出版された「クラヴィア練習曲集第2巻」の中の1曲である。原題は「イタリア趣味によるコンチェルト(Concerto nach Italienischem Gusto)」。
イタリア趣味ってどんなんかというと、「へぃ、そこの彼女、お暇なら今夜ボクとコンチェルトしちゃわな~い?」っていう女ったらし趣味ではたぶんなくて、当時はドイツよりも音楽先進国だったイタリアの様式を模範にしているとのことだ。
その様式とは協奏曲形式。
ただし、バッハのこの作品は3楽章からなるクラヴィア独奏曲。
じゃあ何で協奏曲なのかというと、チェンバロの2段ある鍵盤の機能を使って対比させることで(フォルテとピアノの強弱の指示もある)、イタリア風の合奏協奏曲を模倣しているからである。
レオンハルトの1965年録音の演奏は、彼らしく強靭で現代的な演奏。かっこいいし、威厳がある。
が、音が悪い。
左右の音が広がっておらず、ちょっとイライラ。
それが残念だ。