「す、すごいわよね、あの小説。女子プロレスラーが相撲取り三人にレイプされるってところ……覚えてますか、荻原さん」
「は、は、はい……まるで灼熱の鋼のような摩羅ノ海の巨根がズブズブと……ああっ、いやっ。どうしよう!」
そ、そうよ。必死で抵抗する女を摩羅ノ海はノドワで責めて、両腕をカンヌキに抱え込み……」
「それを見ていた竿ヶ岳が辛抱たまらず背中に回って送り出し。ああっ!」
キノコ王国の話の続きではない。
浅田次郎の「プリズンホテル 4 春」のなかの一節。
2人の女性が主人公・木戸孝之介の書いた小説について話している場面である。
一方、摩羅ノ海ならぬマーラーに、“ゴーマンなまでの押しの強さに自ら喜んで寄り切られてしまったアルマ”と書いているのは金聖響。「マーラーの交響曲」(金聖響+玉木正之:講談社現代新書)の交響曲第5番の章でである。
マーラーがアルマと出会い結婚へと寄り切ったのは交響曲第5番を作曲していたころだった。 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第5番嬰ハ短調(1901-02。その後たびたび管弦楽配置を変更)。
スヴェトラーノフ/ロシア交響楽団による演奏。
この組み合わせだと力士のような重量感と攻めが期待できそうなものだし、ましてや第5番だから爆演となりそうな感じがする。
ところが、そんなイメージとは違って意外とノーマル路線。骨太さは全曲を貫いているし、「おっ」というアクセントづけもあるが、私をゾクゾクさせないものだ。
それは、響きがやや甘ったるいせいもある。録音のせいだろうが。
1995録音。ハルモニア・ムンディ。
昨日は暖かかった。
春が来たかのようだった。
が、これに騙されてはいけない。
寒気は緩んでも、タイツを履き忘れないよう気は緩めてはいけない。
もっとも、タイツを履いてズボンを履き忘れるよりは、タイツを履き忘れてズボンを履いた方が何十万倍もマシだが……
新館入口(2014.6.22~)
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