お気づきのようにこのところバッハづいている私である。
バカづいてるんだったら、宝くじの1つも当たりそうなものだが、残念ながらそういう予兆すらない。初めて買ってみたロト7で、1つも数字が合致しなかった。これ、ある意味すごいと自虐的に己を賞賛している。
まぁ、バカな奴につきまとわれてないだけ幸せだと考えよう。
バッハの音楽は聞き流すのにも向いているが、気持を入れ替えてちゃんと聴きましょうとなると、かなりの集中力が要求される。しかもきちんと鑑賞すると、そのあとしばらくはあの決してウキウキできないメロディーが頭の中で鳴り続ける。このたびは「王の主題」に私の神経系統が支配されてしまった。
そこで、ちょいと別な音楽で緊張をほぐそうと思うと、それはマーラーやショスタコーヴィチじゃ全然なくて(脳がウニになってしまう!)、古典派とかロマン派(の前期)あたりが候補にあがってくる。
そんなんで、急に聴きたくなったのがベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)の交響曲第7番イ長調Op.92(1811-12)。犬だって胃の調子が悪くなったら草を食べだすように、本能的にこういう曲を欲したのだ。それにベートーヴェンの素行の悪さ、いや、揺るがない強靭な信念は王にも屈しないはずだ。
第7番は“のだめ”で使われてすっかり日本でも広く浸透したが、メロディーもさることながらリズムが際立つ作品。ワーグナーはこの曲を“舞踏の聖化”と言ったという。
ところで今の季節、葡萄の正価は高いのだろうか?
しかも、今回はピリオド演奏じゃなくてモダンのイケイケで力強く、でも爽快な演奏を欲した。
となれば、ショルティ/シカゴ響のものだ。
とにかくうっぷんを晴らしてくれる演奏。
一糸乱れぬアンサンブル、勇壮さ、メタリックではないふくよかな弦の響き。
気分は、心地よくスポーツをしている、、、人を眺めているよう。
もっと評価してほしい演奏だ。
ということで、いったんは頭の中からいびつな真珠を追い出して疲れをとった私だが、ワインガルトナーはこの作品について「他のいかなる曲よりも精神的疲労を生じさせる」と語ったという。
あらまぁ~。
ショルティのエネルギッシュ・セブンは1974録音。デッカ。
先週のある日。
昼は阿古屋係長と2人で道路を渡ったところにある喫茶店へ。
ハンバーグカレーを食べた。私の舌に、ハンバーグは冷凍食品の、カレーはレトルトの風味を惜しげもなく捧げてくれ、そのアンサンブルは食後すぐに不協和音のようなげっぷへと変化し、私を辟易させた。
その夜、私たちは中華料理店で食事をした。
阿古屋係長も一緒だった。私は彼に配慮し、八宝菜は注文からはずした。というのも、昼にハンバーグカレーを食べている私の前で彼が食べていたのは中華丼だったからだ。なんて心配りの出来る人なんだろう!私は。
そしてまた、私と皆の健康を考えて、なんとか菜の炒め物も頼んだ。すばらしい配慮だ。
そうそう、なんだかんだ言って、あと2カ月もすると年に一度のドックの季節だ。
去年、受検者を客とも思わない保健師に腹を立て、1年後は東山のような体になってやると復讐の炎に燃えた私だが、いまだに水枕みたいな腹のままである。
まいった……
実は昨日から出張で札幌に来ているのだが、時間の合間を縫って、かかりつけの病院に行く計画だ。
お薬をもらうためだが、そのためには診察も必至である。
予約の際に、まだ2カ月もあるのにドックが近いからと偉そうな言い訳をして血液検査はパスしたが、あらかじめ自宅で体重を測ったら69.8kgもあった。
不思議である。わずかではあるが毎日腹筋運動をしているのに、変化がない。
もしかして、まだ正月に食べた餅が体内に残っているのだろうか?
きっと今日もそれぐらいの質量があるだろう。
今日の夜のJRで帰る。
駅弁は食べない。がまんする。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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いやいや、ほかの楽章も有名になっちまったですよ。