6a5882a1.jpg  伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)が残した舞踊音楽「プロメテの火(Fire of Prometheus)」(1950)。
 舞踊家・江口隆哉とともに創り上げたバレエである。

 初演は1950年に行なわれ、以降100回以上上演されたヒット作だ。ただし、地方公演ではオーケストラは用意できない。それに応えるために2台のピアノ版も作られた。勝手な想像だが、2p版での公演の方が多かったのかもしれない。そしてまた、そんなこともあってかどうかは知らないが、この曲の管弦楽総譜は行方不明となってしまっていた。

 その2台のピアノ・リダクション版にしても、発見されたのは伊福部の死後。氏の遺品の中から発見されたのだった。
 この版を用いて山田&ゴードンが録音しているが、それはここで取り上げている

 オーケストラ・スコアはどこに行っちゃったの?もうこの世には存在してないの?
 そんな絶望的な空気が漂っていた(私の周辺に)。

 ところが、なんと江口隆哉の妻・宮操子(1907-2009)の遺品の中から管弦楽総譜が見つかったのだという。
 そんな大切なニュースを私はちーっとも知らなかった。
 いつの時点で発見されたのか知らないが、宮操子が亡くなったのは2009年5月7日。遺品というからには、発見は間違いなくそのあとってことになる。

 そして、広上淳一/東京交響楽団が昨年5月に、この曲を演奏していた。
 そのライヴ録音CDが発売された(ただし完全ライヴではなく、一部録り直しもあるようだ)。

 2台のピアノ版に初めて接したとき、ただでさえ高めの私の血圧はさらに上昇してしまったが、今回オーケストラ版を聴き、そのとき比較にならない大興奮が私を襲った。死ぬかと思ったわい。

 相変わらずの伊福部節と言ってしまえばおしまいだが、この相変わらずの伊福部節がファンにはたまらない!そして、やはり伊福部昭の真骨頂はオーケストラ作品にある!

 曲は、前奏曲と4景からなる。

 第1景 「火なき暗黒 アイオの踊り」
 第2景 「火を盗むもの」
 第3景 「火の歓喜」
 第4景 「コーカサスの山巓」

 この曲、伊福部昭のほかの曲にはあまりない妖しげなムードがあちこちに漂っていて、それがまた私を恍惚にさせる。

 DENON。

 昨日の朝、マンションの廊下が煙たかった。
 一瞬火事かと思ったが、やたら魚臭かった。
 察するに、魚を焼け焦がしてしまったのだ。
 で、このフロアの1つの部屋の玄関ドアが半開きになっていた。
 この部屋に違いない。煙を廊下にも追い出したのは。
 なら、廊下の窓も開けりゃあいいのに……
 冬だから遠慮したのか?
 なら、玄関ドアを開けるのも遠慮して欲しい気もするな。