5553e331.jpg  私だって決して無計画じゃない。

 日常生活では計画未達、目標未達が習慣化しているかもかもしれないが、未達になるということは逆に言えば計画も目標もあるということだ。

 先日、マンションの郵便受けに1枚のチラシが入っていた。
 大きな文字を見た最初は金融会社のものかと思ったが(「ご利用は計画的に!」)、某新興宗教のものだった。

 ところで、私が大学時代に所属したゼミの教授は熱心なクリスチャンだった。そしてまた、その下にいた講師はまったくの無宗教者だった。

 それは良いとして、その熱心なクリスチャンの教授でも「中学生のころまでは、兄がときどき家に持ち帰ってきたキリスト教関係の雑誌は、暗い感じがして好きになれなかった」と言っていた。

 昔、街角で手渡されたイラスト満載の勧誘パンフレット。その宗派が何だったのかは知らないが(なかに“マルモン教会”とか“アホバの証人”とけなすような表記があったので、少なくともモルモン教やエホバの証人以外のものだったのだろう)、あれに載っていたイラストも暗5aa261da.jpg ~い雰囲気全開だった。でも、大切に保管しときゃよかったと悔やまれる。

 そんなこんなで、今日はバッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のコラール。

 レオンハルトが1988年に録音したオルガン作品集で、ここには「教理問答書コラール(21のコラール前奏曲。Katechismus Chorale)」BWV.669-689(1739刊)と「27のコラール編曲(27 Choralbearbeitungen)」BWV.714-740(?)から抜粋して収録されている。またほかに、「トッカータ ニ短調」BWV.913(1708以前)と「前奏曲とフーガ ホ短調」BWV.533(1708以前)も収められている。

 なんというか、なかなかマニアックな選曲。つまりはバッハ・オルガン名曲集ではない。
 が、あまり聴かれないものでも、そして編曲物もあるが、やはりバッハはバッハという荘厳かつ堂々とした音楽が鳴り響く。

 ちなみに発売元も、次のように書いている。

 バッハが教会オルガニストの地位に就いていた期間は比較的短いものでしたが、生前は作曲家としてよりもオルガンの名手、オルガン鑑定の専門家として広く知られていました。レオンハルトは、チェンバロだけでなくオルガンの超名手でもあり、アムステルダム市のフランス改革派教会付オルガニストを長年務めるほど、バッハのオルガン作品にも精通しています。ここでは大曲・名曲主義に流されないレオンハルト独自の視点から、バッハのあまり知られていない作品が選ばれ、オルガンの銘器を弾いての名演が繰り広げられています。

 ものは言いよう、いや、書きようって感じもしないではないが……

 ドイツ・ハルモニア・ムンディ。
 
 でも、この手の音楽って「よし、聴いてみるぞ!」っていう能動的な姿勢、つまりはあらかじめ再生計画を立てないと(倒産するみたいね。違うの。playの計画ってこと意味なの)、なかなか思いつきでCDをかけることはない。少なくとも私は。
 それだけ気難しく威厳があるってことだが、なんとまぁオルガンの響きが美しいことよ!