土曜日に、ほかならぬ私のオチンチンの先から飛び出した砂状結石。
その後続編が展開されるのでは?そう期待し、他人の不幸の報告レポートにワクワクドキドキしている読者は少なくないと性悪説の私は信じている。
しかしながら日曜日は変化なし。
月曜日は午前中にアルフレッドとオーダマンボ両氏(以下、2人併合して戦隊メンバーのようにオーダレッドと呼ぶ)とともに取引先へ。
そこでの打合せを終えたあと私は札幌へ移動した。翌日の会議に出席するためである。
一方、オーダレッドも同じ列車で札幌へ。帰宅するためである。
この日も私の体、私の陰部、私の尿管は異常なし。トイレに行くたび砂かけ婆のような気持になったものだが、陣痛も排尿痛もなし。
火曜日。
午前中の会議に出て、会議の終わりに出たちょっと貧相な弁当を食べ、帰りのJRに乗る。
JRに乗るとなんとなくおなかがニヤニヤと痛む。ニヤニヤとというのは笑ってるんじゃなくてシクシク痛むという意味だ。
もしかすると結石の残党が尿管につまったのではないか?もしそうだとすると、痛みはどんどん強くなり、もんどりうたねばならないようなことになり、脂汗たらたらで苦しんでいる姿をワゴン・サービスのお姉さんに発見され、「大丈夫ですか?」「だいしょーふじゃないれす」「車掌に知らせます」。やがて「お客様のなかにお医者さんはいませんか?」というアナウンスが流れるが、でもあいにく墓石専門の石屋しか乗ってなくて、乗務員総意のもと、じゃあ緊急停車しようと決断したが、折り悪く山の中の新夕張と占冠の間を走行中で、線路に鹿が侵入することはあっても救急車なんて来られるわけなく苦しみはひどくなるばかりで……という想像をしたが、もしかすると弁当を早食いしたせいかもしれないと心新たに考え直すと、ひどく根拠ある理屈のような気がしてきて落ち着きも取戻し、痛みも治まった。つまり泌尿器科系の鈍痛ではなく、膨満感を伴う軟便傾向ってわけで、にしても食ってすぐに出したくなるなんて、小枝にとまって木の実をついばみながらも粗相ingしている野鳥と同じだ。
さて、無事に帰着した私はその日の夜も会合があり、2軒目の会計を誰がするかということで無言の綱引き、駆け引き、さりげない陰謀に褒め殺しがあったが、結果的に私が負けた。不本意ながら出血大サービスしてしまった。
でも、帰宅して放出した尿はきれいで、出血の兆しはなかった。
以上、おとといまでの経過観察報告とする。
J.S.バッハの展開した多方面にわたる制作活動の中で、彼がいわばその全世界をことばと音の中に封じ込めている一つの独自の領域がある。それがカンタータ作品である。
フェーリクスはこう書いている(「バッハ 生涯と作品」杉山好訳:講談社学術文庫)。
なるほど。それは頭では理解できる。
しかし、私はそんなに歌ばっかり聴きたいってほど声楽作品マニアではない。嗜好も経済的余裕も(バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)には教会カンタータだけでも200曲ある)。野鳥はカナリアになれないのだ。
けどそのなかの管弦楽部分は聴きたい、楽しみたい。
そんなわがままな私を満足させてくれたディスクを今日はご紹介。カンタータのシンフォニア集である。
しかも演奏も録音も良い。その上、なぜ綱引きしているのかさっぱりわからないとくれば、見逃す手はない。
モーツァルトのオペラ序曲集やワーグナーの楽劇の前奏曲集といったディスクはけっこうある。だから、カンタータの序曲(もしくは間奏曲)にあたるシンフォニア集がもっとあってもよさそうなものだが、案外とないのだ。 子どもが幼稚園児のとき、私も運動会の父兄参加競技という余計なご配慮企画に出さされたことがある。綱引きのこともあった。手の皮はむけるは、綱を引くリズムが合ってないという非難の視線を浴びせたり浴びせられたりするは、翌日は全身筋肉痛で(子どもは代休だっていうのに……)、ろくなことはなかった。
が、写真のこの人たちは楽器を弾くことを生業としているのに、手の皮がべろ剥けする危険も顧みず綱引きしている。いや、よく見ると表情にまったく真剣みがない。なんだこれは?どういうことを意図した写真なのだ?全世界綱引き振興協議会に叱られるぞ。
まあいい。
とにかくシンフォニア集なのだ(一部、コンチェルトなどの名称の楽曲もある)。19曲収められている(写真参照。収録曲をここに記述するのをさぼったという非難は浴びたくない)。
発売元のユニバーサル・ミュージックはこのように訴えている。
ダントーネの表現の多様さを感じさせてくれるバッハの管弦楽曲。
シンフォニアはバッハ時代、声楽作品中に挿入された合奏曲を示す用語で、イタリアのオペラ中での管弦楽のみ楽章を称していました。バッハのカンタータも、オペラの序曲のように第1曲に演奏されることがありますが、中には2曲のシンフォニアが挿入されている場合もあります。それらがソナタ形式やコンチェルト形式で書かれていたり、また他の協奏曲や世俗曲などから転用された場合も多くあります。古楽鍵盤演奏の第一人者、オッターヴィオ・ダントーネ率いるアッカデーミア・ビザンティーナは、それまで主にイタリア様式で書かれた作品を、斬新なイタリア的自由な発想を取り入れ、新鮮な響きが生まれました。アッカデーミア・ビザンティーナは、1983年にイタリアのラヴェンナで結成され、17-8世紀の作品の解釈における演奏・解釈、たしかな技術によって世界的に最も高い評価を得ています。オリジナル楽器を用いて聞かせる情熱的で個性的な演奏が聴き手を魅了してやみません。
ユニバーサル ミュージック/IMS
そんなわけで、演奏しているのはダントーネ指揮アッカデーミア・ビザンチーナ。
2011録音。デッカ。
新館入口(2014.6.22~)
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