先週の土曜日に出席した会議。その結果によって、私は来週のスケジュール変更を余儀なくされた。
土曜から月曜日にかけ、私はそのことで頭がいっぱいだった。
朝ご飯も茶碗1膳しか食べられなかったほどだ。
なんといっても、予約していた(歯がはずれる以前に)日時にかかりつけの札幌の歯科医院に行くことが困難になった。
土曜日の午後。会議終了後にあわてて電話をした(幸いまだスタッフが出てくれた)。
「〇〇日の午前中、健診の予約はとれませんか?」
「申し訳ありませんが、その日はあいてないです」
「そ、そ、そうですか」
私は北2条の交差点、のそばの電柱の下にたたずみ、手帳とにらめっこした。
再び電話をかける。
今度は別な人が出た。
「先ほども電話したのですが、では、△△日の夕方はどうでしょう?」
「えっと、いま◎◎に代わりますね」
◎◎さんというのは、私の担当をしてくれている衛生士さんだ。
しばらく保留音。
「すいませんが、その時間は予約とれないです」
その声は◎◎さんのものではなかった。「代わりますね」と言った人が代わらずに再登場したのだった。◎◎さんがでてくれなかったことに、少なからず疎外感をおぼえた。
失意のまま私は帰路に着いた。
その途中で気づいた。
健診は予約がいっぱいかもしれないが、今ここで優先すべきはとれた歯の治療だ。治療なら衛生士さんじゃなく医師が行なう。もしかすると予約が入るかもしれない。
が、そんな閃きが起こったのはすでに夕方。もう電話をかけても、嫌がらせとしか思われない時間だ。
月曜日。
いさんで電話しようとしたが、そこにまた、さらに会議の日程が変わるかもしれないという情報が。これじゃ電話しても無駄だ。コロコロ変わってしつこくてやかましいやつだと思われるだけだ。
いや、実際悪いのは私だ。歯を脱落させた私が悪いのだ。
私の身勝手なお願いに過ぎないのだ。
でも、私だってそちらの都合にあわせて訪問したいと思っている。そこは信じてほしい。
ただ、行く時間が制約されていて、なかなか思うようにならない。
予約の入ってない時を狙って行きたい。
暇があればの話だが……
ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の「フィンランドの主題による組曲(Suite on Finnish Themes)」Op.56a。
1939年に作曲されたがその後楽譜が行方不明となり、2001年になって発見されたという。
ウィキペディアでは「7つのフィンランド民謡」となっている。
ソプラノとテノールの独唱、小オーケストラのための作品で、次の7曲からなる。
1. 祝日は若いみんなのために(オーケストラのみ)
2. 空は青く澄みわたり(S)
3. ある夏の夜、私は森へ(オーケストラのみ)
4. この村の娘たち、ティリュリリュレイ(S,T)
5. イチゴは実る、赤い実に(T)
6. 暇があればの話だが(S,T)
7. ぼくの彼女は器量よし(S,T)
この作品について私は詳しいことを知らないが、聴いている分にはまあ民謡って感じである。たぶん、これは民謡のオーケストラ編曲版という作品なのだろう。ショスタコはロシア民謡についてもこういったことをしていることだし……
素朴でなんとなくホッとする曲だ。
パロ(S)とカタヤーラ(T)の独唱、アシュケナージ指揮ヘルシンキ・フィルの演奏を。
2013録音。ONDINE。
昨日。
ようやっと会議の日程が決まり、歯医者さんへ電話する。
「〇〇日で予約がとれる時間はありませんか?健診と治療のセットが無理なら、せ、せ、せ、せ、せめて治療を。歯がとれてしまったのです」(かけるたびに新たな声に聞こえるので、私としても初めて訴えるがごとく話した)。
「えっと、治療は下旬まであいてないんです」
「ふぇっ?ちょっとの合間に診てもらうこともできませんか?」
「はい、それはちょっと……」
温厚でない人ならここで、薄情者!、人でなし!、客をなんだと思ってるんだ!、などと悪態をつくところだ。
が、逆に考えればそれだけ評判が良い歯科医院ってことになる。
そこで診ていただけるなんて、私待ちます、何日も何カ月も何年も、って気になんとなくなってくる。
下旬の会議が開催されそうな日に予約を入れた。
会議の日程がずれたらアウトである。
そして、いまのところまだ応急処置で接着した歯はきちんとついている。
新館入口(2014.6.22~)
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