e5097707.jpg ・ 親子丼
 ・ 天ぷらソバ(ライス付)
 ・ 目玉焼きカレー&スープ
 ・ チキンカツ定食
 ・ チャーハン
 ・ 野菜炒め定食
 ・ カツ丼
 ・ 目玉焼き定食
 ・ かに玉丼

 これは職場の最寄にある“キッチンおひる”の最近の日替わりメニューである。
 冬以外、私がここを利用することはあまりない。単品メニューの充実していないラインナップと殺伐とした雰囲気のせいだ。
 しかし、冬は出歩くのが億劫だし、空腹のまま寒空の下を歩くと行き倒れになる可能性も高い。
 もちろん真夏の炎天下でも行き倒れになる可能性はあるが、倒れたあと雪の下に埋もれてしまって発見されるのが遅れる心配はない。
 いや、正直なことを言うと、冬場だって私の利用頻度は、“おひる”にとって優良顧客とは程遠いものだ。が、店の前を通ることが多いので日々貼り出されている日替わりのメニューを知ることはできる。

 日替わりの価格は520円(仮称)。
 じっくりご覧いただきたいのだが、いくつかの良心(もしくはいい加減さ)が伝わってこないだろうか?

 親子丼とカツ丼が同価格である。
 カツ丼がお得プライスと考えるべきか、親子丼が割高とみなすべきか……

 これらに対して目玉焼き定食というのはどう判断したら良いのだろう?
 ナゾー様のように、目玉が4個もあるのか?
 そんなわけはないだろう(この定食を目にしたことがないので常識的推測だが)。もしそうだったら豪華というよりも嫌がらせだ。あぁ、ナゾー様というのは黄金バットに出てくる悪の親玉。古いね……
 あっ、いま思い出したがある研修施設に行ったとき、そこの朝ご飯のメニューに“目玉子”と書いてあった。目玉小僧みたいでなんか変……

 目玉焼きもカツ丼や親子丼と同じ価格。どうしても“おひる”で昼食を食べるしかないときにその日の定食が目玉焼きだったら、ついてないな、やられたな、もの悲しいなって思いに襲われ、午後の仕事は暗い気分で取りかからざるを得ないだろう。
 今日は当たりかな?
 そんな本日の運勢占いみたいだ。

 目玉焼きカレー(目玉はひとつ)。
 ここのお世辞にも充実しているとは言えない単品メニューにも目玉焼きカレーがある。が、それは450円である。
 ところが、栄誉ある“日替わり”という位置づけにされ、それに伴ってスープがつくと70円アップとなる。これは「日替わり定食は割安」という概念を根本から揺るがす。
 
 ってことで、ほかにも不思議な突っ込みどころはあるがSTAP、いやSTOPしておこう。
 余談だが、日替わりメニューは手書きである。私は“親子丼”と書かれているのを一瞬“精子丼”と読み間違ったある。いや、ボク、欲求不満ではないないと思うのだが……

 暗い気分といえば、ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の交響曲第6番ロ短調Op.54(1939)の第1楽章は、かなりズドーンである。もちろんただ暗いわけではない。深い叙情性をたたえている(作曲者自身がそのように語っているのだから間違いないだろう)。
 このシンフォニーは先日取り上げた「フィンランドの主題による組曲」と同じ年に書かれている。

 今日はプレヴィン指揮ロンドン交響楽団の演奏を。
 プレヴィンのショスタコ演奏についてはこれまでも取り上げてきており、どれもとても水準の高いものだと私は思っている。
 この第6番もすばらしい。力のこもった演奏だ。ただ、第1楽章では“叙情性”がやや乏しい感じがしないでもない。たとえば私が推すペトレンコと比べると、男性的で骨太である。それはそれで魅力だが、絹糸を紡ぐような繊細さはあまりない。
 反面、終楽章はノリノリで、聴いたあとに「この曲やっぱい体がズンチャズンチャしちゃうジャン」なんて、焼肉のたれの名前みたいなことをつぶやいてしまう。

 1973-74録音。EMI。
 シベリウスの第2交響曲とのカップリング。ここに載せたCDジャケット写真は裏面のもの。

 なお、かに玉丼のカニは蟹じゃなくかにかまぼこであることは申し上げるまでも無かろう。って、申し上げてるじゃん……

 今日は4月4日。ついでに4:44に目覚めたら何となくすごいかなと思ったけど、目覚めたら5:03だった。残念ながら19分寝坊してしまった。