先日、都市間バスを利用することがあった。
車内のモニターでDVDが映された。
映画「テルマエ・ロマエ」だった。
ご存じ、あったかハイムさんが主演。裸のことが多かったけど……
ふだん映画を観ることはほとんどないのだが、阿部寛の締まった肉体を観察することは今後の自分のあるべき姿の参考になりそうだったので、ウォークマンからイヤホンをはずし、プラグをシート横のジャックに差し込み音声も聞きながら見た。
シートポケットに潰れたまんじゅうのようなイヤーパッドのヘッドフォンがちゃんと用意されているが、ビニール袋を破るのがめんどくさかったのでこういう不思議な行動をしてしまったのだった。
映画は面白かった。
こうしていると、乗車時間が短く感じるということもわかった。バスも悪くない。安いし。
でも面白くない映画だったら、かえって時間が長く感じるのかもしれない。
私の場合、移動の際は音楽聴きながら読書、しばしばウトウトっていうのが定番。
バスの場合は車内が暗いのでトンネルに入ると読書はつらい。しかも道東道はトンネルだらけ。こういう問題と所要時間のことを考えると、高くてもJRを使う方が多くなる。
テルマエ・ロマエ=ローマの浴場ってことで、映画の中ではイタリアの音楽作品が多く使われてたが、そんななかから今日はヴェルディ(Giuseppe Verdi 1813-1901 イタリア)の「レクイエム(Requiem)」(1874)。
作品に関してはこちらをご覧いただきたく奮起のほどを期待するが、今日は奮起した演奏と言いたくなるメータ/ニューヨーク・フィルの演奏を。
独唱はカバリエ(S)、ベリーニ(Ms)、ドミンゴ(T)、プリシュカ(Bs)。合唱はムジカ・サクラ合唱団。
発売元のソニー・ミュージックによると、
ニューヨーク・フィル時代のメータのパワフルな魅力全開の名盤です。カバリエ、ドミンゴなど綺羅星のごときオペラ歌手を揃え、空前の巨大なスケールを誇るヴェルディのオペラティックなレクィエムを、メータが活火山のように燃えた指揮で挑んでいます。海外盤としては今回が初めてのCDです。
なのである。
活火山のように燃えてるんだから手のつけようがないじゃありませんか?
これ以上熱いものとなったら、もう妖星ゴラスしか思い浮かばない。太陽?そうですね。太陽がありました、身近に。
でも、いや、待てよ。
冷静に考えれば活火山のように燃えたっていうのも変だ。
たとえば有珠山。噴火したときにはすごいけど、ふだんはしずかに煙を上げてるだけだ。
おかげさんで温泉も湧いてるし。
そんなへ理屈はともかく、この演奏、確かに熱い。ただでさえオペラチックなこのレクイエムが、必要以上にドラマティックに進む。死者のためのミサという雰囲気は希薄。
ギンギンギラギラで、まさに暑苦しい。
メロディーの溶岩流、サウンドの噴煙に身を任せたい人向け。ただし音場はやや平面的。
ニキビづらのようなザラツキ感もある。
1980年ライヴ。ソニークラシカル。
活火山と関係あるのかどうかはしらないが、先日のチリ地震。
その数日前に、この地震を予知するようなメールが届いた。
MoulinRouges様より
▼特別メッセージのお届け▼
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M7.5 予測震度8
詳しい震源地等は下記よりご確認くださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://es******vc.com%7edi/page/********
現段階ではあくまで予測よなりますが、保身の為ご参考にどうぞ。
ご確認してしまいました。でも、詳しい震源地なんて書いてなくて、エッチっぽい誘惑の言葉が羅列されていました。
保身って、女の人と出会って欲情するという意味なのかと勘違いしそうになりました。
でも、“予測よなります”ってどういう意味ですか?
“予測 よがります”のミスでしょうか?
そっか、震源地は私の内にあるのですね。マントルは股間に潜んでいるんですね。
そして、なぜレスピーギは「ローマの浴場」って交響詩を書かなかったのでしょうか?
ふと思いついたわりには、なかなかおもしろい着眼点でしょ?