いよいよ明日だ。
筑波大学とか明治大学などの入学式である。
でも、それは私には地球の裏側のことのように関係のないことで、個人的な重要事項として人間ドックの受診日なのだ。
問診票も記入した。
便もちゃんと2回分採取した。
漏れないようキャップもがっちりしめた(漏れないようにあんまり強くしめると、逆にキャップのねじ込みがバカになって悲惨な結果を生む。絶妙な締め具合が要求される。ほら、強く締めつけないでくださいって説明書きにもあるではないか!。でも、注意されなくても、少なくとも私は“再び開けない”)。
おっと、心配無用。載せた写真は使用前の容器である。引き続き食事を続けたまえ。
残された懸案事項は、明日の朝、尿検査コップに必要な量を膀胱に確保したまま臨めるかだ。
先日、札幌の某CD店に立ち寄ったときのこと。
私が棚の前に近寄ったにもかかわらず、1人の男性がちょっと体をずらすでもなくドンと棚の前で場所を占拠したままだった。
これだけでも同じクラシックを聴くものとして残念であり遺憾に思い、“音楽の友”なんてしょせん雑誌の名前であって現実的にはそんな関係なんて築けないものさ、なんて感じたのだが、そんなことよりこのおやじ、異彩、いや、異臭を放っていた。
何て表現したらいいのだろう。鼻をつくパラジクロロベンゼンの芳香に、鼻をつんざく酢酸臭を加味し、鼻がねじまがる2-ノネナールの臭いを化合させたような臭いである。
私は早々にその場を立ち去った。
何も買わないどころか、何も見ずに逃げるように。
店も予想外の理由で私分の売り上げを逃したことになる。
店を出て地下街に入り、立ち食いそば屋からの香りで鼻腔を慰めた。
そんな話題とは意外と関係なく、今日はおやじのマニフィカト。
おやじのマリア賛歌である。
おやじとは、J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のことだ。
ほら、このあいだカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「マニフィカト」を取り上げたでしょ?
なんですと?知らないですと?じゃあ、ここを読みなさい。大変なお手数を強いることになるかもしれないですけど……。
その、カール・フィリップ・エマヌエルの父親、つまりエマヌエルの正統的、伝統的、血縁的な意味でのおやじが書いた「マニフィカト」のことを言いたいのである。私は。故意にわかりにくくしているのも私だけど。
J.S.バッハの「マニフィカト(Magnificat)」ニ長調BWV.243。
この作品は1723年に作曲されたが、そのときの作品は変ホ長調。BWV.番号は243a。全16曲。
これが1728~31年に改訂されて、ニ長調BWV.243となった。
原作は降誕祭第1日目用のものだったが、バッハはそこからクリスマス用の4つの楽章を除き、演奏機会がクリスマス時に限定されないものとした。したがって改訂版は全12曲。
現在演奏される版は、通常はこの改訂版である。
華やかで爽やかな曲。次男C.P.E.バッハの「マニフィカト」と比べても、古臭さは感じない。
親子していい味出してると、親子丼が食べたくなる私である。 コープマン/アムステルダム・バロック管弦楽団、同合唱団の演奏も、くどくどしたところがなくすがすがしく音楽を進めていく。
独唱はラーションとマグヌスのソプラノ、バルトズのアルト、テュルクのテノール、メルテンスのバス。
1998録音。エラート。
あらためて考えると、あのおやじの臭いの原因は単純なものだったのかもしれない。
風呂にずっと入っていないというだけの。
ところで、昨日の北海道新聞朝刊に人間ドック学会が数値の見直しをしたことが載っていた。ゆるくなったのだ。
“健康な人の”ってところが気にさわるが、でもこれだったら私、血圧の薬なんて飲まなくても全然平気な気がするのだが……
明日、相手(ドックのスタッフたち)が、この件に関してどのような持論を展開するか、やや楽しみである。
新館入口(2014.6.22~)
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