人間ドック判定結果報告。
まず私が1ケタ台の順番を得られなかったことについては、不徳の致す限りであります、ではない。胃内視鏡検査を受ける人は、向こうが受診番号を指定するのだ。それだけの話だ。私には何の非もない。
採血し、視力検査のあとは超音波検査。しかしこの検査で私が要した時間は人並みだった。そのとき、今回は好成績が残せるのではないかと、ちょっと期待した。
膵管拡張で引っかかったときは3人前分くらいの時間をかけられたからだ。
さらにその前の採血のときに、保健師が私の腕を触り血管を求めながら、「肌、きれいですね」と言ってくれた。同じ人がそのあとの指導をするかどうかはわからないものの、今日はあまりいじめられない気がした。
バリウム検査をやめてオプションで胃カメラを飲んだが、これもウェウェとなることなくすんなり飲めた。
すべてが良い方向に向かっている予感がした。
私の胃カメラの検査が終わったのは11:30だったが、そのあと30分間は飲食は禁止。昼食は12時からにするよう指示を受けた。
しかし、私とほぼ並行して胃カメラ検査をしていた人が、ドックのロビーに戻るとすぐに用意されていた弁当を食べていたのを見て、私も「そっか、配膳の人たちを遅くまで待たせてることは良くないことだ」と思い(バリウムの人たちは11時から順次昼食をとっている)、11:45に食べ始めた。自らの身を犠牲にしてまで配膳係の人たちのことを優先したのだ。
でも、胃や食道に激痛が走ることはなく、実に貧相な弁当だと心の中でケチをつける余裕さえあった(この美味しくなさにはまさに“閉口”した。腹ペコなはずなのにけっこう残した)。
午後、医師から結果を言い渡される。
再検査はなかった。
萎縮性胃炎や昨年同様の脂肪肝はあったが、再検査を要するものはなかったのだ。
ただ、血液検査の結果は改善されておらず、血糖値が糖尿病まではいっていないがやや上昇、中性脂肪は大幅に上昇していた。私のヘルシア生活はまったく無駄だったのだ。
それでも、医師との面談が終わり、ドアをあけて待合ロビーに出たときの気分はやや華やかで、ジャーーン、トンポンタンランポンティンランタリタリラリラリタリ……というメロディーが私の脳を覆った。
ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)のピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝(Kaiser/Emperor)」(1809)。
局長が尊大、いや、曲調が壮大なためにこの名がついた。つまりベートーヴェン自身が命名したものではない。
あっ、上のトンポンタン……ですぐに「皇帝」の冒頭のメロディーだとわからなかったからといって、落胆する必要はまったくない。書いた私自身が読み返して何のことだかさっぱりわからなかったくらいだ。
今日は、キーシンのピアノ、レヴァイン指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏。
レヴァインの悩みなんてないようなサポートが、良く言えば控えめにピアノを引き立てているが、悪く言えば演奏に気持ちがこもっていないような感じ。
一方、キーシンの完璧ともいえる演奏は私の胃壁を勇気づけるかのようだ。
力強いがきれいに粒立つ音を次から次へと発散する。が、なぜか低音が力不足。
で、すごいキーシンと、悪くはないがとりたてて褒めるところもないレヴァイン率いるオーケストラの関係が、なんだかよそよそしい。
ぼーっと聴いてる分には悪くないんだけど、真剣に聴くと私もよそよそしい気持ちになる。
ソロが上手なだけにもったいない……
1997録音。ソニークラシカル。
そのあとの保健師との面談は友好的に行なわれた。採血のときの人とは別な人だが、去年とは違って、頭ごなしに決めつけることのない指導の仕方だった。
こういう言われ方をすると、「うん、ボクがんばってみる」って気になる。
その保健師さんに「ヘルシアを飲み続けていたのに、アタシの努力は無駄でした」と言うと、ヘルシアを飲んでいるのに中性脂肪やコレステロールの値が上がるという例はいくつかあるそうだ。「合う人と合わない人がいるんですね、きっと」と、差し障りのないことを言っていたが……
そしてまた、人間ドック学会が基準値を見直したことに関しては、そんなことちっぽけな出来事ぐらい私の数値が悪かったので質問できなかった。
昨日クレンペラーの演奏を取り上げたので、今日はエンペラー。ってことではないが、以上でごった煮のような報告を終える。
エンペラーといえば、かつてすすきのにあったマンモス・キャバレー“エンペラー”を思い起こす人もいるだろう。私も2度ほど行ったことがある。けっこう若いころに上司とともに親切なお客様に連れられて。
でも、そのときでさえ思った。なんだか前時代的だなぁ~って。
昨日の朝はJRも定時運転。
この当たり前がうれしい。
私の行程は順調ってわけだ。
ドックも終わったことだし、結果はどうであれ、ここはひとつ豪勢にエスタの四川飯店に行って担担麺に小ライスを食らいたいところだったが(←反省してない!)、昼をまたいでの会議のためそういうわけには全くいかず、出されたちょっと上品であるがゆえに物足りなさが残るお弁当でがまん(注:過去記事に載っている「松の実」はもうありません)。
って、ただで食べさせてもらうのに文句を言えるわけがないし、実のところすごくありがたいと痛感しており、さらにまた、これくらいの量が健康的なのだということにも薄々感づいてはいる。
そう、どう言い訳しようとも、私はふだん食べ過ぎているのだ。
で、夜に行った焼鳥屋では「〆にどうぞ!」とお薦めされていたソバをがまんした。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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札幌の郊外にもいくつかありました。看板、けっこう見かけました。王様のお城だとばっかり思ってました。子供ののころは。