といっても、今さら野球チームで目立つ存在になろうという野心を抱いたわけではない。
日向山課長の課で歓送迎会があった。新入社員の歓迎会である。かつ、結婚退社する社員の送別会である。それは、焼き肉屋で催行された。
私の斜め向かいに日向山課長が座った。
「いやぁ、疲れがたまってる」と、彼はだるそうな表情で言った。
仕事が忙しくて疲れ気味なんだそうだが、会うたびにそう言っている気もする。それに私なんか、生まれてこの方エブリディ疲れたままである。
が、疲れていると言いながらも、最近テニスを始めたともいう。 「やっぱり運動しなきゃだめですよ。テニスを始めたんですが、これがいいんですよ」
いいよという“これ”が具体的に何をさしているのか、始めた動機は何か、それでもって活動をしているのか、すごく興味があったわけではないが聞こうと思った。しかし、折悪く、私と彼の間にある炭火焼風コンロの上でホルモンがジュージュー唸り、さらに煙が立ち上ったので、彼の顔は観察しにくくなり、声も遠のいた。
たぶんあちこちのテニス部に道場破りに行っているのではなく、週に1回どこかでテニスをしているようなことを言っていた。燃えていた。ホルモンが。
遠のくといえば、バーンスタイン/イスラエル・フィルによるチャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)の序曲「1812年」Op.49(1880)。 ご存知の通りこの曲にはカノン砲が加わる。
バーンスタインのこの録音、カノン砲が入るとオーケストラが遠のくように、その音量が下がる。つまり、カノン砲の音を前面に出すためにミキシングの段階でオーケストラの音を絞ったのだ。
これはひどい!
オケに対する冒瀆だ。
どこの世界にこんな操作を喜ぶ人がいるのだろう。いるんだろうけど……
「まぁまぁ、こういう曲なんだからいいじゃないの」という声も、私の小脳の片隅になくはないが、これやっぱり耐えがたいな。熱い演奏には間違いないが。
へんてこ操作以外の部分も、オーケストラの響きにあまり奥行きがない。天下のイエロー・レーベルがこんなことしてちゃダメでしょ。
ただ、カノン砲好きにはたまらない1枚かも。 1984年ライヴ。グラモフォン。
出張で札幌に来たついでに、慌ただしくまだはずせずにいたバラの冬囲いをはずした。
ノネズミの食害は想像以上。軒並みやられていた。
また、積雪量が多かったために、雪の重みで冬囲い自体が崩壊しかかっていたものも少なくなく、重みで多数の枝が折れていた。
樹皮がなくなり、枝が折れまくり。
まるで墓場のようだ。
私の心の中も墓地化している。
が、そんな中、なんとか株元で新たな芽を出そうとしている株もすでにある。
このように復活してくれる株が、このあと「先輩に続け!」とばかり、続いてくれることを切に願っている。
そして、庭の一角に不思議な造作物を発見。 ビニールロープを細かく糸状にして球に仕立てたもの。そしてその周りにはほかの箇所に比べて枯葉が多い。もしかすると、これが雪の下でノネズミが快適に過ごした基地なのではないか?いや、そうに違いない。
あー、腹立つ!
うぅっ、悲しい!
この私のやるせない気持ちはどうしたら収まるのだろう。
カノン砲を打ちたいところだがそれはないし、カノン法は難しくてわからないうえ作曲できないし。
テニスを始めろって?
やなこった!
焼肉とえいえば、キッコーマンの焼肉のたれのCMで「コッペリア」が使われているけど、なかなか合うもんだな、と思ってる。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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毎年こんなんだったら育てる意欲が折れてしまいそうです。