b5c9c99b.jpg  ゴールデンウィークだっていうのに、知り合いの知り合いの友だちがウイルス性腸炎になってしまったという。
 下痢ピーピーで、たいへんだったらしい。

 わかるわかる。

 私も昔キャンピロバクターによる食中毒になったとき、眠れなかった。ウトウトして緊張が失われると、もらしてしまうのだ。いや、もらすというか、出てしまうのだ。
 ひどかったなぁ。

 その知り合いの知り合いの友だち(はっきり言えばほとんど知らない人ということになる)は、日常生活において不潔にしていたわけじゃないだろう。でも、みなさんも油断せずに手洗いを励行しましょう(なお、写真はイメージです。“とかるね”にて)。
 昔、水洗化の前って、こういうの便所に置いてる家ってなかったです?

 一方、先日阿古屋係長とあるところで食べた“ガリ”、つまり生姜の酢漬け。
 料理の付け合せだったのだが、なんだか妙に味がにゅるっとしていた。香りは、良く言えば芳醇。実にかぐわしい。が、正直に言えば犬の肛門がまぶたに浮かぶようなもの。

 言葉を濁して言うなら、過熟。はっきり言うならやや傷んでいるのではないか?

 酢漬けゆえの運命で、傷んで酸っぱくなっているのかどうか判断不可能。これは事を厄介にしている。
 私は味見で5mm角ぐらいしか食べなかったから、その後腹痛に襲われることはなかった。
 なお、店の人は「ウチのはこういう味付けなんです」と答えた。ウソっぽいが信じるしかなかった。
 阿古屋係長もおなかを壊した形跡はない。やっぱり、お店の人は本当のことを言っていたのだろう…………
 
bc907412.jpg さて今日、私は仕事が終わったあと自宅へ向かう。
 途中、音更で昨年のうちに予約しておいたバラ苗を受け取って帰る。

 庭のバラたちをノネズミにずたずたにされ、それを思い出すたびにホルンによる重い“運命の主題”が頭の中で再三鳴り響いている私だが、この新たな株を植え付けることをきっかけに、立ち直れればよいなと思っている(って、完全に精神が芝居がかっている)。

 ホルンによる“運命の主題”だから、そう、チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)の交響曲第4番ヘ短調Op.36(1877-78)。

 バーンスタイン/ニューヨーク・フィルの演奏では、この冒頭のホルンが暗い、重い、救われない。
 この演奏、ツボにはまる人も多いはずだ。確かに熱演だ。
 このころ、つまり晩年のバーンスタイン特有の、テンポが遅く、メロディーを愛おしそうにたっぷり歌わせるもの。

 この3年前に録音された第6番「悲愴」ほどイッチャッテないが、このもったいぶらせ方は個人的には長ったらしく感じる。「悲愴」では心打たれたアプローチも、第4番では感心しなかったと、偉そうな思想をもっている私である。

 特異な名演と言えるだろう。
 1989年ライヴ。グラモフォン。

 にしても、あれが“仕様”なら、特異なガリと言えるだろう。