池にちぎった麩を投げ入れると、うじゃうじゃと錦鯉が集まって来る。揃いも揃ってその口をパクパクさせている姿は、錦鯉の美しさなど吹っ飛んでしまい、その本能と欲望の発露におぞましいを感じる。
このクレンペラーの写真を最初に目にしたときは、そんな情景を思い出してしまった。この顔、怖い……
ところで、男の子がいらっしゃり、今年も鯉をのぼらせたご家庭におかれましては、本日お片付けすることとお察しいたします。
クレンペラー様のお写真で麩にがっつく鯉を思い浮かべるなんて失礼極まりないとおっしゃる方もいるだろう。
じゃあ、会社の泊まりがけの慰安旅行の夜の宴会なんかで、行なわれがちなゲームだとどうだろう?
男性社員が口を開けて、女性社員が投げるマシュマロをキャッチ!
なぜか男が投げ役で、女性が受け役というケースは少ない。
そのときの、なんでこんなに真剣になるの?と思わずにはいられない、日ごろは目立たず仕事の切れ味が悪い男性が、妙に張りきって口をパクパクさせている光景が頭に浮かぶ(ただしこういう場合、通常は後ろ手にしなくてはならない)。
このとき限りの幹事の独断で編成された班だが、こういうときに負けじと高得点を得ようとしてパクパクしちゃうんだろうけど、そんなんなら日ごろから課の業績アップのことを考えて欲しいものだ。
私は宴会のゲーム、特に羊羹やみかんの早食いとか、ラムネやコーラの一気飲みといった、ゲームが大嫌いである。吐きそうになってしまう。そもそも宴会芸は見ているだけに限らせてほしい。
そのクレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団による、ストラヴィンスキー(Igor Fyodorovich Stravinsky 1882-1971 ロシア→アメリカ)のバレエ「ペトルーシュカ(Petrouchka)」(1910-11/改訂'47)。クレンペラーの演奏は1947年改訂版(3管)である。
ペトルーシュカというのはバレエの主人公である人形の名前であり人形の見世物小屋での出来事が描かれるわけだが、クレンペラーの演奏だと人形たちはぎくしゃくと動く。
ほとんどの演奏が流麗にこの音楽を進めて行くし、そういう演奏が多くの聴き手にとってそれが常識かつ良い演奏。
ところがクレンペラーの演奏はぎこちない。全体のテンポは遅めだが、それもおやってところでアクセルを踏んだり、かと思ったらブレーキを効かす。他には聴けない刺激的なアレンジもある。最初は面食らうが、次第にやみつきになる。ここに淀む毒がクセになる。 出だしのフルートからして、もう他にはない独自のペトルーシュカの世界が広がる。
1967録音。テスタメント。
録音も良い。
クレンペラーのブラックホールのような口。
同じような光景を、連休中に庭で発見した。
アーティチョークを植えていたところが、穴になっていた。
地表にぽっかりと暗黒の世界への入口ができていた。
間違いなくノネズミのせいだ。アーティチョーク好きなんて、なかなかおしゃれじゃないか!
ふつうは若いつぼみを食用にするはずだが、あいつは根が好きだったようだ。
そして、悲しい。
この悲しさを胸に抱きながら、本日帰る。
新館入口(2014.6.22~)
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