2a7b4627.jpg  いまも継続中かどうか知らないが、ここ北海道で「イランカラテ」キャンペーンというのをやっていた。
 「イランカラテ」というのはアイヌ語で「こんにちは」のこと。これを北海道のおもてなしの合言葉にしようというキャンペーンである。

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「シンフォニア・タプカーラ(Sinfonia Tapkaara )」(1954/改訂'79)。

 タプカーラというのはアイヌの言葉で「立って踊る」という意味である。

 先日リリースされた「伊福部昭 古稀記念交響コンサート」に収められている芥川也寸志/新交響楽団の演奏は、1984年ライヴ。

 芥川/新響の演奏では、これまで1980年ライヴ(これはかつてLPでも出ていた)1987年ライヴがCDで出ていたが、この1984年の演奏は初めて聴いた(今回が初出なのだろうか?)。

 LP時代に何度も何度も聴いた80年ライヴは、良いも悪いもとにかく唯一のディスクであり、溝がすり減るまで聴いたというのはかなりオーバーだが、とにかく聴きこんだ。
 87年ライブのCDもずっと親しんできた。
 が、芥川の演奏はやはりどこか都会っぽい。伊福部作品としてはあかぬけ過ぎてている。

 それは今回初めて聴いた84年ライヴも同じ。
 熱い演奏だが、熱狂的ではない。
 第1楽章が終わったあとに拍手が沸き起こるし、全曲が終わったときの聴衆の熱狂も伝わって来る。が、それは作品が放つオーラであり、芥川の指揮が最上と言えるかどうか……。ただ、オーケストラの頑張りが感動の重要なエキスになっているのは事実だろう。
 いや、私もそれなりに感動しましたよ。この曲だったら、たいていの演奏に感動し、魅了されるのです。だって、曲がすばらしいもの。

 芥川の演奏は、芥川の書いた作品と同様、洗練されていて、どこか線の細いところがあって、ちょっぴりクールなのだ。
 もっとも、井上道義の爆演過ぎるような演奏も、そうそうないだろうけど。
 いや、なんだかんだグダグダ言ってるけど、実は満足してるんです、私。
 録音はちょっと平板的。
 風樂(キング/音源:フォンテック)。

 にしても、芥川也寸志がこれだけ師・伊福部昭の作品を取り上げてくれていたことに感謝、感謝、感謝である。
 イヤイライケレ(ありがとう)!