さりげなく変わっていた。
私が愛飲している炭酸水のことである。
愛飲しているといっても、私には炭酸水をそのまま飲む習慣はない。
「そのまま飲んでも美味しい」と書いてある商品もあるが、私の繊細な喉には痛いだけで美味しくない。
愛飲はウイスキーと出会うことによって(そしてレモンを絞りいれるとモア・ベストなのだが)はじめて極上の味わいになるのである。
私が特に好んでいる炭酸水の銘柄は、ガラナで有名な函館にある株式会社小原の“北海道の強炭酸水”である。
北海道産ということと、なにより低価格だということで……
低価格といっても、サツドラ(サッポロ・ドラッグ・ストア)以外で売られているのを見たことがなく、そのサツドラでは500mlのペットボトルが税別58円なのである(3月時点の記憶では)。
強炭酸というのもうれしい。炭酸ガス成分に余計に金を払ってるのかって逆思考する方もいるだろう。
そうなのだ。ガスに払っているのだ。人形は顔が命、炭酸水はCO2が命。
しかし、炭酸ガスはそこらへんただ同然に存在しているわけだ。
いずれ呼気と水道水からご家庭で気軽に炭酸水が作れる機械が開発されることを密かに願っている。なんか、変な臭いがしそうだけど……
おっと、肝心なことを書き忘れるところだった。
気がつけば、さりげなく商品名が変わっているではないか!
“北海道 サツドラの強炭酸水」に。
PBになったのね。
じゃあ、これをツルハやサンドラで買うことは、今後も絶対にできないってことなのね。
サツドラのポイント・カード作ろうかしら?
では、泡粒のような音の連なりの作品を。泡粒というと褒めてないように感じるかもしれないが、私としては褒めているつもり。
シュタイアーが弾いたC.P.E.バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach 1714-1788 ドイツ)のチェンバロおよびフォルテピアノ作品集。
収録作品は次のとおり。
① 6つのソナタ「ヴュルテンブルク・ソナタ(Wurtembergische Sonaten)」Op.2,Wq.49(1744刊)から、第1曲「ソナタ イ短調」Wq.49-1,H.30
② 「『スペインのラ・フォリア』による12の変奏曲(12 Variations on the Folie d'Espagne)」ニ短調Wq.118-9,H.263(1778)
③ チェンバロ・ソロのためのソナタ(Sonata per il Cembalo solo) ト短調Wq.65-17H.47(1746)
④ 自由な幻想曲(Freye Fantasie)嬰へ短調Wq.67,H.300(1787)
⑤ 「識者と愛好家のためのロンド付きソナタと自由な幻想曲(Clavier-Sonaten und freye Fantasien nebst einigen Rondos furs Fortepiano,fur Kenner und Liebhaber)」第5集Wq.59(1785刊)から、第4曲「ロンド ハ短調」Wq.59-4,H.283
⑥ 同第5集から、第1曲「ソナタ ホ短調」Wq.59-1,H.281
⑦ 同第6集Wq.61(1787刊)から第6曲「幻想曲ハ長調」Wq.61-6,H.291
シュタイアーは①から③をチェンバロで、④以降をフォルテピアノで演奏している。
ヴュルテンブルク・ソナタや識者と愛好家のための作品集は、過去に取り上げているが、それ以外は初登場(って言い方も変か……)。
CPEBの相変らずの豊かな楽想を奏でる鍵盤の音が泡沫のように次から次へとはじけ飛ぶ。
日本語、変かしらん?
1987録音。ドイツ・ハルモニア・ムンディ。
たまに割安である4リッター入りペットボトルのウイスキーを買ったときに限って、そのスーパーで知り合いに会うのはなぜだろう。
ひどい飲兵衛のようで、バツが悪い。
