92357856.jpg  先週の土曜日。

 午前中に庭いじりをし、窓に冬の間はずしていた網戸を装着し、午後の列車でこちらへもどっ来た。

 JRの車中でちょっとイライラすることがあったが、ともかくもダイヤの乱れもなく定時に到着。そのあとエキナカの100均で蛍光ペンを買い、みどりの窓口では次回の出張のチケットを購入し、マンションに戻った。

 そのあと車を引き取りにディーラーへ。

 ウインカーのスイッチをアームごと交換していただいた。ライト点灯中にウインカーをつけても、もうライトはまばたきしなくなった。この当たり前のことが喜ばしい。
 また、ヒューズ・ボックスあたりからの異音も消滅した。フロントサービスマン曰く、「スイッチの異常がリレーにも負荷をかけていたのでしょう」。
 その後遺症で今度はリレーがへたってしまわないかちょっと心配だが、これ以上あれこれ聞くと不安神経症患者のようなので、思いとどまった。

 帰り道にスーパーに寄ってウイスキーを買った。
 瓶を持ってレジに並んでいると、後ろから声をかけられた。

 支社の若き女性社員だった。

 よりによって、ウイスキーの瓶1本だけを手にしている姿を見られるなんて……。いろいろ物が入っているカゴの中にたまたまウイスキーもついでのように加わっているというのならあまり問題ないが、明らかに酒に飢えた人間がそれだけを目的買いしているのがバレバレで恥ずかしい。

 「父に頼まれたもので」と言い訳しようか?
 いや、見苦しいし、嘘つきという噂がたつ。実際大うそだし。
 私は「こんにちは」と、返すにとどめた。

 マーラーと伊福部を聴き続けているので、翌日の朝は久しぶりにモーツァルトにした。
 日曜の朝にモーツァルトなんてまるで欧風貴族のようだが、そのあとになめこのみそ汁を作ってバランスを保った。

 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91)の交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター(Jupiter)」(1788)。

 このとき選んだのは、マッケラス/プラハ室内管弦楽団のもの。

 マッケラス盤については以前も取り上げているが、いつ聴いても、このように小雨の日曜日の早朝に聴いても、ワクワクさせられる。

 1986録音。テラーク。

 そして、聴いているときに、運動会開催強行の花火の音があちこちから聞こえた(北海道の場合、この時期に運動会が行なわれる)。
 札幌あたりだと、近所からうるさいと文句が来るということで花火の音も控え目だが、こちらは派手に鳴る。これは良いことだ。だが、あちこちで鳴り渡るのに微妙なずれがある。なぜ、6時ジャストに一斉に花火が上がらないのか不思議だ。これがセンター試験の開始の合図だったら大問題になるところだ。

 久々の、本当に久々の恵みの雨が降ったその日が運動会当日というのは皮肉だが、またお母さんたちにとっては延期になってまたあらためて大量の弁当、おかずを作らずに済んで、実に喜ばしくハ長調気分になったに違いない。