c502a75c.jpg  私が若杉弘指揮のコンサートを聴くことができたのは1回だけだ。たぶん。男らしく断言するには記憶がけっこうあいまいだけど……

 札響の定期演奏会で、プログラムはマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第9番ニ長調(1909-10)で、この“第九”に関しては私にとって現在に至るまで唯一の“ナマ体験”である。1996年のことだ。
 ちなみに、今年札響は尾高忠明の指揮でこの曲をやる(10月)。

 コンサートではそこそこ感動した。そこそこというのは、終楽章でオーケストラのあるパートがa27b4b2e.jpg ズレてしまったからだ。あれ、けっこう痛かった。

 この日の演奏は、後日FM北海道(Air-G)で放送され私はそれを録音したが、けっこう弦の音にザラツキがあるのに驚いた。また、若杉がアナウンサーのインタビューに「マーラーばっかりやってると、オーケストラの音が荒れる」とも言っていた。

 若杉/都響の“「第九」を聴いて、不思議なことにカセットテープに収めた札響との演奏の記憶が蘇った。
 札響の演奏をはっきり覚えているわけではない。いや、すっかり忘れてしまっている。カセットテープももう無い。

 が、このCDから出てくるのは、まぎれもいなく、あのときと同じ響きだ。
 これが若杉スタイルか……

 変なところで感心してしまった私。
 そして、若杉のマーラー指揮者としての評価がようやっと、少しは理解できた気がする。

 この第9番は、曲の性格もあるのだろうが、私の知る若杉のマーラーのライヴのなかでもとても良いものだ。
 中間の2つの楽章にはややすっきりしすぎの感があるが、両端のテンポの遅い楽章はじーんとくる。味わい深い感動的な演奏だ。

 1991年ライヴ。フォンテック。

  さて、ブログのお引越しの準備だが、いまこれこれの2つをお試し中である。
 あぁ、迷える子羊状態。

 みなさん、どう思います?
 ですから、どっちを採用すべきかという点で。

 ただ、いずれにせよ“ブログ人”のこれまでの記事はgooブログに転居させなければならない。“ブログ人”で用意される予定のお引越しツールを使うしかないわけだ。
 問題は“ブログ人”閉鎖後の新規記事をgooとlivedoorのどちらのサービスを利用するかということだ。
 いや、自分のなかではだいぶ気持ちは傾いてきている。どっちかって?まだ、内緒。

 今日は午後から出張である。
 悩みを抱えたまま旅に出る私。